故意落球3

日大アメフト部の1件が発端で、メディアではフェアプレイについて論ずる記事やコメントを何度も目にします。そんな中、大学野球でルールを逆手に取ったプレイが起こり、ネット上でちょっとした騒ぎに発展しています。
東都大学野球リーグ戦、亜細亜大 vs.東洋大 6回ノーアウトランナー1・2塁の場面で、センターを守る亜細亜大竹原選手が浅いフライを故意に完全捕球せずに、2塁→1塁に投げてダブルプレイ(併殺)を狙いましたが、塁審が完全捕球と判定し、バッターランナーのアウト1つに留まりました。そのプレイをご覧ください。

故意落球については、以前のつぶやきでルール解説を行いました。

故意落球2

似た様なプレイがこの1週間以内にプロアマチュアそれぞれの試合で起こったため、記憶に新しい中で何かと比較されやすいのは事実ですが、そのルールについて所属リーグの内部規定に含まれない内容であれば、プロ・アマチュア間で解釈に違いが生じる事はありません。

落球のち併殺

完全捕球には、グラブにボールが収まってからの時間規定がありません。ですから、全ては打球を追い、捕球を確認する塁審の判断に委ねられてしまいます。もし、今回のプレイを「姑息なプレイだ、フェアではない」という意見が大半を占めるのなら、ルールの改正を視野に検討すれば良いのです。
ルールとは、そういう事の繰り返しで積み上げられていくものと個人的には考えます。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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犠牲フライ1

塁上にランナーがいる場面で、0アウトもしくは1アウトの時にバッターが放った打球が外野へのフライだった場合、タッチアップするタイミングについて、また完全捕球が認められなかった場合も織り交ぜ、過去2回のつぶやきはランナー目線で考えてみました。

リタッチとタッチアップ2

落球のち併殺

今回は、バッター目線で考察してみたいと思います。犠牲フライという言葉には、自分(バッター)がアウトになっても塁上のランナーを1つ先の塁へ進めたという記録名です。チャンスでバッターボックスに立ったのに、「最低(最悪)でも犠牲フライを」という実況解説を耳にします。その辺を深掘りした番組の動画をご紹介します。

バットにボールが当たる様になった小学生選手は、最初ボールの勢いに負け、逆方向へフラフラとフライが上がる光景を目にします。引っ張れる様になった後も、しばらくは外野まで飛んだフライの殆どが反対方向だと思います。中学野球においても、ボールに合わせるだけのスイングや振り遅れの打球も、その殆どが反対方向へ飛んでいきます。特にピッチャーの投げるボールがバッターの外角寄りに偏り始める事あり、右打者の多い小・中学野球での打球方向は、統計的にもライト・右中間方向が多いと感じます。ヒットやホームランを打ちたくて、力強くスイングしたバットに当たったボールの行方が犠牲フライとなるのは結果であって、打球方向を決めて狙って打つというのは難しい技術が必要なんだと思います。そもそも犠牲フライとなるには、ランナーのタッチアップに余裕を与えられる程の、できるだけ遠くへフライを放つ必要がある訳です。
今回ご紹介した番組でも、プロ選手でも意識的にフライを打ちにいって、それがホームランの飛距離に足りなかった時、その結果が犠牲フライになっているに過ぎないという見解も出していました。バッターにとって、フライになりづらい状況では、むしろ犠牲(自己犠牲)になるためのバント・スクイズを選択した方が成功の確率は上がります。犠牲XXXというプレイは、バッターがアウトになるため、打率が下がらないための措置なんですね。

何度かつぶやいていますが、バッターには意図的に転がすという闇雲な目的ではなく、引っ張った強い打球を目指してほしいですし、その当たり損いがゴロ打球に案外なっていると思うのです。意図的に叩きつける様な打球は、むしろ打ち損ないというより、打ち方を変える必要があります。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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