当て勘3

懐かしい動画をご紹介します。
2003年のMLBオールスター戦では、松井秀喜選手イチロー選手が共に選出されたのですが、イチロー選手が松井秀喜選手をミートの上手なコンタクトヒッターと紹介しているシーンがあります。4分24秒辺りにご注目ください。

毎年G.W.を過ぎる頃には、スイングの鋭い6年生がドンドン増えていきます。最終学年ですから、自主練にも力を入れている証拠だと思います。ですが、どっしり構えられ、そこからの素振りはきれいで力強いのに、バッティング練習や試合になるとバットの芯でボールを捉える事ができない、少々残念な選手がいるのも事実です。監督も、「当たれば飛ぶ」事を知っていてクリーンアップを任しているのでしょうが…

よばんの風格

その様な選手への指摘は、ボールを観ていないという理由が大半だと思いますし、実際のスイング姿を観ればハッキリするのですが、そもそも「当て勘(コンタクト能力)を磨く事を忘れていませんかね」と感じます。
打席に入ったバッターは、「バットを振らないと何も始まらない」という言葉をよく耳にします。振っても当たらなければボールを強く、そして遠くに飛ばす事はできません。手元から数十cm離れた芯に当てる事を求められる訳ですから、言葉に起こすだけでも小学生は大変難しい事を強いているんだと痛感させられます。しかし、これも必要とされる立派な技術なのです。その目的のために、目の使い方からのアプローチもあれば、手さばきから取り組む事もあるでしょう。

当て勘2

プロ選手の連続トスシーンは、フルスイングできる体格だけでなく、確実に芯に当てられる手さばきの鋭さに思わず見とれてしまいます。腰だの脚だの、下半身の動きは確かに大切な要素である一方で、最後はバットを持つ手(腕)の動きがスイングを決める訳ですから、バッティング指導の難しさを感じます。
当て勘(コンタクト能力)を養うための練習方法にはペッパーゲームが挙げられますが、ここまでバットをコントロールする事ができるとこんな芸当も可能になります。

身体を一杯使ってスイングできる様になったら、バッティング精度を高めるためにも、当て勘(コンタクト能力)養う必要性に気付けたとして、果たしてどれだけの選手がバットの芯の位置を身体が理解しているのか、そこに一旦戻る必要性を感じています。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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駆け抜けへの誤解2

先日、広島カープの菊池涼介選手がこんな走塁をし、その判定に対して抗議した緒方監督が退場処分となりました。

1塁への駆け抜けについては、以前も呟きまして…

駆け抜けへの誤解

改めて書きますが、バッタランナーの1塁への駆け抜けはどこを駆け抜けても良いという事を、まず理解してください。駆け抜けた場所がファールゾーンであっても、フェアゾーンでも、ルール上はどこでも構わないとされています。

例えば、こんな駆け抜けを咎める人もいると思いますが、

今期から、小学生選手へは真っ直ぐ駆け抜ける事を徹底させる事にしました。浸透には時間を要していますが、ファーストがボールを捕球する体勢によっては、フェアエリアを駆け抜けても大丈夫とも伝えています。特に愚直な小学生選手は、フェアエリアに駆け抜けようとするとベース手前で減速が始まってしまう事、もしファーストへの悪送球が生じた時に2塁への距離を短くした方が進塁成功率が高くなる事から、駆け抜けへの誤解をなくす様に取り組んでいます。

冒頭の菊池選手のプレイを振り返ります。
フェアグラウンドに駆け抜けたのは、真っ直ぐ行ったらファーストを守る中島選手にぶつかるから、決して故意ではなく接触を避けた結果であって、その後の行為として2塁への明らかな進塁意思はなかった様に映りました。ですが、なぜ1塁ベースへ急いで戻る必要があったのでしょうか?身体が自然に反応しただけなのかもしれません。この一連のプレイに対し、1塁塁審には「急いで戻った事から進塁の意思があった」と映ったと感じます。
さて、ランナーが進塁を明らか意図したと判断された一例をご紹介します。

1塁塁審が公認審判員であれば、バッターランナーの触塁に加えて、2塁への進塁意思をしっかり観ています。ホセ・アルトゥーベ選手も、その意思をみせたシーンがこの動画の最後に映っているのですが、見事な演技(?)で侍ジャパンの内野手は見事に騙されてしまいました。

駆け抜けへの誤解に気付かれたら、ぜひ選手達へは正しいルールを伝えてください。

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