アウトに対する執念

2アウト満塁の場面で、サードを守るあなたの元へ鋭い打球が飛んできたら、どんなプレイするか想像をしてみてください。
先日、3塁線の打球を好捕したサードの選手が、2塁ランナーと競って3塁ベースへヘッドスライディングをし、ランナーを上回る気迫溢れる“ダブルダイブ”の瞬間をMLBが動画付きで公開し、大きな反響を呼んだそうです。
ドジャースのマックス・マンシー選手が選択したプレイは最も近い3塁での封殺。とはいえ、ベース後方2~3メートルの位置、セカンドランナーのウィルマー・ディフォ選手との競争になりました。マンシー選手はディフォ選手を見やると、1、2歩で踏み切り、頭からダイブしてみせます。ボールを握ったグラブを懸命に伸ばし、3塁ベースにタッチし間一髪でアウトに仕留めてみせます。
互いにヘッドスライディングし、シンクロするようになったランナーと最後は頭がぶつかりそうになりながら奪った気迫のアウト。今回ご紹介するMLB公式インスタグラムでは「マックスエフォート(精一杯の力を出す)」と綴り、マンシー選手の名前をもじった上で動画付きで公開されています。

 

 
 
 
 
 
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Max effort.

MLB ⚾さん(@mlb)がシェアした投稿 –

この動画に対しては、「10回くらい観たけど、なぜ1塁に送球しないのか理解できない」というコメントもありますが、それは観ている観客の一意見に過ぎません。
学童野球でも、「捕ったら、近いベース」というキャッチャーの指示をよく耳にします。
1塁送球だと体制が崩れてる分、バッターランナーとの競争もありますから、彼によって一番近い3塁での封殺を瞬時に判断したのは、アウトに対する執念が勝ったのだと感じました。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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バントの掟2

今回は、久々にバントについて呟いてみたいと思います。

バントの掟1

バントには幾つかの種類(求められる技術)があります。

犠牲バント
スイングバント
セーフティーバント
プッシュバント
バスター

それぞれのバントをやり易くするための構えがあります。

オープンスタンス
クローズドスタンス
スクエアスタンス

スクイズが多い学童野球では、オープンスタンスから取り組むのが良いと考えます。その理由は、ピッチャーに正面を向く事で、両目でボールが観やすくなります。ただし、バントの構えへ移るまでの時間を要する事、身体近くにボールが向かってきた時に避けづらい点がデメリットとなります。クローズドスタンススクエアスタンスは、外角寄りのボールに対応しやすい、もしくは1塁・3塁線に強めのゴロを転がしやすいという利点がある一方で、顔が正面を向きにくいので、ボールを見る角度が斜めから見てしまうという事が最大のデメリットだと思います。これについては、バットをピッチャー方向へしっかりと出しておけばこの問題は解消されると言葉では説明できるのが、バットが体の近くにあると、どうしても顔が斜めに向いてしまいます。
どのスタンスを選択するにせよ、今回のテーマであるバントの掟として、ボールと目線(顔)の間にバットを構える事、ホームベース寄りの手でしっかりと握る事が大切です。
次の写真は、読売ジャイアンツの畠世周投手のバントシーンですが、ボールの見方という点では非常に参考になります。

意外と疎かにされているのは、バットを構える位置です。

どんな構えを選択しても、真ん中高目にバットが来る様に伝えています。特に送りバントはストライクゾーンのボールを当てる「ストライクバント」が基本となるため、バッターにとって低目のボールが来ても脚を曲げるだけで対応は可能となります。構えた位置から高いボール程、手だけでボールを追い掛けやすくなるからです。
個人的には、オープンスタンスで確実に送りバントを決められて、そのスタンスでスクイズにも対応ができる様になってから、スクエアスタンスやクローズドスタンスに挑戦してもらえればと思いますし、3種類全てをこなせる様になって、中学野球へ進んでもらいたいと考えます。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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