ダブルプレー

先日の学童公式戦で塁審を務めたのですが、こんなシーンがありました。
1アウト、ランナー1塁・2塁という場面で、3番バッターが打った打球はサードゴロ、打球は少し三遊間寄りでした。2塁ランナーをタッチしようとしたところ、そのランナーがズッコケそうになり、どんな結末になるのか注目していたところ、そのサードの選手はタッチをあきらめて2塁へ送球しました。間一髪でフォースアウトになりましたが、セカンドも走り込んで捕球したため、その後はどこへも投げることができませんでした。
サードを守っていた選手は、5−4−3のダブルプレーを狙いたかったのだと思います。ですが、2塁ランナーが自分の近くまで来ていたので、咄嗟の判断でタッチして2塁か1塁に送球したかったでしょうか?不運にもランナーの体制が崩れたため、空タッチになってしまいました。
ランナー付きの守備練習で、サードゴロを捕球してから2塁へ送球し、セカンドからファーストへの送球する様な光景を目にします。
確実に捕球をして、しっかり投げることで頭が一杯なのかもしれませんが、こんなプレーを頭の中で想像したことはありますか?
ボルチモア・オリオールズのマニー・マチャド内野手が魅せてくれた、ノーアウト・ランナー1塁2塁でのダブル・プレーです。このダブルプレーで、2アウト・ランナー3塁ではなく、2アウト・ランナー1塁に変わります。

グランド練習が、試合で咄嗟にできることを身につける場だとしたら、監督やコーチ達に言われたことをこなすだけでなく、できるプレーを少しでも増やせる様、1球毎に頭の中で色々と想像くれたらなぁと感じます。きっと、守ることも楽しくなっていくと思うのです。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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公認野球規則の悲劇

 

今回は、守備妨害をまとめた動画を紹介します。

妨害行為にはインターフェアオブストラクションの2つに大別されます。前者は打撃妨害と守備妨害の両方を指し、後者を走塁妨害を意味します。守備妨害については、過去何度か取り上げています。

珍しい守備妨害

座ったまま返球しない

ランナーとの接触 4

さてこの動画では、公認野球規則の解説が挿入されているので、すごく判りやすいのですが、1つ難点があります。実は2016年度版では規則条文の構成が大きく変更されたため、動画で出てくる規則条文の番号とは異なっています。これは、1年前にMLBのOfficial Baseball Rulesの改正があり、日本向けである公認野球規則」もその内容に沿う形となりました。2016年度版では、「1.00 試合の目的」から「9.00 記録に関する規則」までの9章で構成され、試合の準備・進行・不正行為など、試合の流れに沿って条文が並べられています。
さらに、2016年は全日本軟式野球連盟が2年に1度発行する「競技者必携」という補足書の改正年にあたるのですが、ここに出てくる全ての規則番号が、2015年版の野球規則に沿っているため、この2つの書物がお互いにリンクしていません…

そういう訳で、「競技者必携」を読まれる方は、是非「公認野球規則(2015年度版)」を処分せずにキープしておくことをお勧め致します。

拙が過去に投稿したルール記事も、2015年度版までの条文番号です。
こちらは、1年位掛けて更新していきますね…

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