どこを観るか3

以前、1塁ランナーとして出塁した時、ピッチャーの投球モーションのどこを見るかについて呟きました。

どこを見るか1

塁審目線となる事はお許しください。でも、左投手の方がモーションを盗みやすいと個人的には思います。
広島カープのクリス・ジョンソン投手も彼の身体の右側全体をボーっと観続けると、牽制時と正規投球時に違いを感じる事ができます。

自由な脚(右脚)の動きで判断するのが一般的らしいのですが、こんな投手と対するとスタートが切りづらくなると思うのです。
過去U−18世界大会で紹介した左投手の牽制シーンの動画をご覧ください。

ボークと牽制球(前編)

牽制時と正規投球時で右脚の動き方は殆ど差がありません。ですが、身体の他の部分を何となく観続けると、クセは見えてきます。
左投手は1塁に正対しています。したがって、1塁ランナーを刺しにいくつもりで投げる場合は、ヒネる動作が必要なため、左腕の動きがより後方に移動します。目立つ動きが肘だったり、ボールを持つ左手の甲だったりと投手によって特徴はあります。
つまり、1点だけを観続けない事が、クセを感じ、スタートをきるタイミングを見つけ出せると思うのです。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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故意落球2

春の公式戦、練習試合を重ねていくと、色々なプレイにお目に掛かれる様になります。
今回は、故意落球についてもう一度触れたいと思います。前回は、

故意落球1

では、公認野球規則をもう一度確認してみましょう。

【公認野球規則5.09 『アウト』】 (旧6.05)
(a)打者アウト
(12)0アウトまたは1アウトでランナー1塁、1・2塁、1・3塁または1・2・3塁の時、内野手がフェアの飛球またはライナーを故意に落とした場合。ボールデッドとなって、ランナーの進塁は認められない
【規則説明】さ
内野手が打球に触れないでこれを地上に落としたときには、打者はアウトにならない。ただし、インフィールドフライの規則が適用された場合は、この限りではない。
【注1】
本項は容易に捕球できるはずの飛球またはライナーを、内野手が地面に触れる前に片手または両手で現実にボールに触れて、故意に落とした場合に適用される。
【注2】
投手、捕手及び外野手が内野で守備した場合は、本項の内野手と同様に扱う。またあらかじめ外野に位置していた内野手は除く。

故意落球が適用されるポジションは、内野手という事です。
つまり、フライ・ライナーを故意に落とす、本人の故意ではなくてもボールを落とししてしまった外野手に対しては、このルールは適用外となります。そもそも、故意落球によって塁上にいるランナーをもアウトにするダブルプレイ(併殺)を防ぐために設けられたルールです。しかし、外野に守備位置をとっている野手が処理する飛球やライナーに対しては故意落球インフィールドフライの規則は適用されないため、次の様なプレイが起こり得ます。実際のプレイをこちらです。

この落球によるプレイをまとめてみます。

○0アウトまたは1アウト、ランナー1・2塁、バッターがセンター方向へ浅い飛球(またはライナー)を打ちました。ランナーはハーフウェイで打球を見守るが、落下点は2塁のすぐ近くだったので、2塁ランナーは2塁ベースから大きく離れる事はできません。
○センターを守る選手が落球し、すぐに球を拾い上げれば、2塁へ送球する事で1塁ランナーをフォースアウトにできます。
○2塁ランナーはセンターが落球した時点では、フォースの状態から解かれていないため、慌てて3塁へ走る必要が生まれますが、2塁でのリードが少なかったため、3塁アウトになるか、2・3塁間でランダウンプレイ(挟殺プレイ)でアウトになる可能性が高くなります。

繰り返しになりますが、故意落球の対象となる野手は内野手のみです。過去の野球規則では、野手全員を対象にしていましたが、1976年改正版より内野手に記載が改められたそうです。

頭に入っているはずのルールを誤解釈していないか、しっかり読み直ししていきます…

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