スマホ事情

今日、ネットニュースで興味深い記事を目にしました、お題は、高校生のスマホ事情についてです(下線部をクリックすると、実際の記事にジャンプします)
インターネット上には、様々な情報が溢れています。このBlogで紹介する動画はYouTubeですし、フォルコンズのチーム情報を告知する手段としてFacebookの活用を始めました。

情報共有だったり知名度を上げるための情報は、主にPCから発信され、その内容をスマホの画面で読み取る事までが精一杯でした。しかし、SNSの出現により、人同士のつながりを確認する使い方に変貌を遂げ、スマホ上のツールで集合時間や予定などの連絡手段だけでなく、文字による会話を可能にしました。

スマホ向けに、SNSだけでなく野球専用アプリが沢山出てきています。そのため、親の立場として、使用時間を設けるなどの何らかの管理が必要と感じつつも、自分専用のスマホを手にする中学・高校生は、大人以上に使いこなす力を持ち合わせています。

今回のネット記事には、こう紹介されています。

– 相手選手の研究 → YouTube
– 敵の情報入手 → Twuitterから入手(自分は呟かない)
– チーム内の気合注入 → LINE
– 寮生活の選手 → 利用を許可する学校では夜9時に回収

アスリートを目指すのであれば、様々な情報から取捨選択する力をどれだけ備えているのか、これからは求められる様になるでしょう。大きなプラスにも、マイナスにもなり得るスマホやSNSの利用を通じて、大人主導だけでなく、彼ら自身で野球に役立つ使い方使用ルールを模索してほしいなと思います。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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迷いのないプレイ

以前、坂本勇人選手の頭脳プレー(トリックプレー)を取り上げました。このプレーには、セカンドを守る中井大介選手が、しっかり坂本選手の動きを観ながらセカンドベースに入ったため、次のプレーに迷いはありませんでした。

故意落球

今回は、この試合から遡る事3年前、その坂本選手が犯した真逆の(トリックプレーに翻弄される)シーンをご紹介します。

東北楽天イーグルスが日本一を制した2013年の日本シリーズ第2戦で、そのプレーは起きました。田中将大投手が1失点の完投勝利を飾った、その試合の8回裏、楽天が0アウトランナー1・2塁という状況で、バッターの牧田選手が送りバントを試みるのですが、サードへの小フライになってしまいました。バントによる小フライは、インフィールドフライにはなりません。ここで、サードを守る村田修一選手が、一気に2つのアウトを取りに行きます。この小フライを取らずに、フライと思って帰塁したランナーを玉突きで進塁させ、ダブルプレーで仕留めようという狙いだった様です。ところが、ここで坂本選手は村田選手からの送球を受けて2塁を踏むと、走ってきた1塁ランナーにタッチしに行きました。もちろんこれは間違いで、2塁上でボールをキャッチした時点で、1塁ランナーはフォースアウトになりますので、バッターランナーを1塁でフォースアウトにするか、2塁から3塁に向かうランナーにタッチしなければダブルプレーとはなりません。
パニックに陥った様に映る坂本選手の動きですが、画面上にはセンターの松本選手、ライトの長野選手から「3塁に投げろ!」という指示が飛んでいます。

では、改めて問題の場面をじっくり振り返ってみます。注目していただきたいのは、もちろん坂本選手の動きです。坂本選手は2塁上で送球をキャッチした後、「すでにフォースアウト」の1塁ランナーへタッチをしに行きますが、その途中におかしな動きと、その動きのあと急に慌てた姿を見ることができます。
まず、バッターがバントの構えをした場合、ファーストはバントシフトで前進守備を敷き、ピッチャーと共にバント処理に応ります。サードはベース付近で、3塁への送球に備えますが、自分の方に打球が来たので処理に向かいます。セカンドは1塁のベースカバーに入り、ショートの坂本選手が2塁のベースカバーに入ります。一方、楽天側の走者2人は、フライアウトとなることを前提にそれぞれ帰塁します。ここで、サードを守る村田選手がこれをワンバウンドで捕球しました。ここで村田選手には、いくつかの選択肢があったと考えられます。

1つ目は、通常のサードゴロとしてこれを処理し、2塁へ送球(1塁ランナーをフォースアウト)後、1塁へ転送(バッターランナーもアウト)というダブルプレーを取る事です、

ところが、ここでミスを犯します。それはわざと捕球を躊躇ったボールが、予想外のバウンドとなり、素早い捕球に失敗した様です。これによりバッターランナーの牧田選手は、1塁近くまで到達していて、ダブルプレーは不可能になりました。

2つ目は、捕球後に2塁へ送球し、1塁ランナーをフォースアウトにしてから2塁に進んだランナーをランダウンプレーでアウトに仕留めるか、バッターランナーと1塁ランナーに押し出される形となった2塁ランナーにタッチしてから、2塁を踏んで1塁から進んだランナー、そのいずれかで走者2人をアウトにするプレーです。

複雑な状況でのセオリーは、プロ野球選手ですから深く理解しているハズです。もちろん、坂本選手もこれまでの経験から、身体は3塁に方向に向いている事が伺えます。この動画の1分後辺りをもう一度ご覧ください。坂本選手が3塁ベースの方へ向いたタイミングで、村田選手が何やら指差しをしています。

指差した先が1塁ランナーだったのかの判断は、傍からは難しいのですが、恐らく坂本選手にとって、そのジェスチャーは「1塁からのランナーをアウトに」という指示に映ったと想像します。ここで、サードからの送球を受け取った坂本選手の視界には、次の4人が見えていた筈です。

1人目: 来るランダウンプレーに備えて全力疾走する筈だった2塁ランナー
2人目: 楽天のサードコーチャー
3人目: 3塁のベースカバーへ向かったマシソン投手
4人目: 坂本選手に指差しをサードの村田選手

松本選手や長野選手が3塁への送球を指示したとしても、背後からのジェスチャーでは伝わりません。咄嗟の判断で2つ以上のアウトを狙う場合、自分を含めた少なくとも2人の選手との連携が重要ですが、それをより確実にするために大きな声で指示を伝える野手達の役割も求められます。
今回の動画を観て、自分がサードなら、ショートなら、セカンドなら、またランナーだったら、どんな動きが必要なのかを一度整理してから、このプレーを何度も観てほしいと思います。グラウンド練習で自信を持って次のプレーに臨んだつもりでも、周りからの指示が狙う動きと異なる場合、そこに一瞬の迷いが生じます。迷いのないプレーを身につけるには、どんな指示が確実に伝わるのか、常に色々と試しながら築き上げて行く事だと考えます。

ミスと風邪

それを確認や試合での失敗を予防する場が、グラウンド練習です。さて新学期を迎えて、どんな平日を過ごしていますか?

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