ミスと風邪

WBC準決勝戦、本当に惜しい試合でした。雨が振り続く中、滑りやすいボールや芝に対して、大きな期待と日の丸を背負って戦い抜いた選手達には大きな拍手を送らせて戴きます。敗戦の要因はいくつかあると思いますが、接戦でのエラー(ミス)は、どのクラスの野球でも失点につながるんですね。

この試合で、菊池選手松田選手エラーを喫します。準決勝の緊迫した中で起きたプレーです。代表選手としての実力者で、試合前に練習をしっかり行っても、ミスは起こり得るという事です。

さて、学童野球では色々なミスが起こります。まだプレーとして学んでいない、致し方ないミスもありますが、ミスが連発すると勝負に勝つ事からは遠ざかりますし、「彼らに付ける薬はないものか」とつい大人も嘆いてしまいます。
では、このミスを別の表現に置き換えてみます。本当は、怪我にしようかとも考えたのですが、治りに時間が掛かりそうなので、風邪にしてみます。
まず、風邪を引かないためには、手を洗い、そしてうがいをします。いわゆる、風邪予防ですよね? これが試合当日に行う練習としてみてください。指導するベンチスタッフは、風邪予防となる練習メニューを考えますが、限られた時間だったり、出場する選手達がベストメンバーでない場合は、ある程度テーマを絞って臨んでいるのです。つまり、常に完全な予防は難しいという事です。この予防に、何となく付いていくだけの選手がいたらどうでしょうか? 石けんを使わずに水に濡らしただけの手、口をすすぐ程度のうがいだけを続けていたら、風邪をひく(ミスをする)確率は増えそうな気がしますよね?
実際の試合で様々なミスをしたとします。風邪のひき始めには、処方と言って薬を呑みます。つまり処方とは、次回の練習までに、なぜミスをしたのか自身で思い返してみたり、仲間と話し合ってみたり、平日練習でも意識する行動に例える事ができます。それでも、実際に治ったかどうかは、お医者さんに診てもらうまで判りません。ベンチスタッフというお医者さんと、グラウンド練習での診察結果で確認できるのです。もし治りが悪ければ、治療という名の確認練習が求められ、それを繰り返す事でようやく完治に至ります。治ったつもりでも、すぐに気を抜いてしまうと、また風邪をひいて(ミスして)しまいます。
これから様々な試合が続く中で、試合前の軽めの調整のつもりでいたり、予防の意味を考えずに参加しただけでいると、すぐに風邪(ミス)に襲われる可能性が高まる事を肝に命じてほしいと思います。トーナメント戦の多い学童野球では、多少の風邪(ミス)を放っておくと、長引きかねません。練習通りの動きを試合で発揮するには、予防の段階からしっかり取り組む事だと感じます。

風邪(病)は気持ちの緩みからと、よく言われませんか?

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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