アウトになったフリ

先日、こんな事を呟いたのですが…

迷いのないプレー

2016年シーズンで、こんなプレーもありました。京セラドームで開催された広島カープと読売ジャイアンツ戦、5回1アウト満塁の場面で、田中広輔選手がセカンド方向へライナー性の打球を放ちました。しかし、セカンドを守る山本泰寛選手がワンバウンドで捕球し、2塁へ送球します。1塁ランナーの小窪哲也選手は、フォースプレイでアウトになりますが、しかしショートの坂本勇人選手は、併殺プレーを狙って躊躇なく1塁へ投げるもセーフとなり、3塁ランナーの下水流昂選手がホームインしました。ここで、2塁に手から戻った選手がいます。恐らく、打球が直接捕球されると判断して2塁に帰塁したので、ここまでは普通のプレーです。しかし、石原慶幸選手はこの後驚きの行動に出ます。まるで自身がアウトになったかの様に、トボトボと3塁ベンチの方向へ進み、そのまま何食わぬ顔で3塁ベースに立ちました(笑)。解説はここまでにして、その一部始終をじっくりとご覧ください。

広島ベンチが3塁側だった事、悠々とフォースアウトになった小窪選手が2塁ベース上でしばらく佇んでいた事も重なり、石原選手には見事に騙された格好となりましたが、彼のプレーに関わった選手の立場になってみたら、2塁ランナーがフォース状態から解かれている事に、意外と気が付かないのかもしれませんね。石原選手挟殺プレーに持ち込めば、タイププレイで失った1点は戻らずとも、第3アウトは取れた訳です。でも、もしアウトになったフリを見抜かれてしまったら、そのプレーは石原選手の怠慢と評されてしまうのでしょうか? 2塁・3塁塁審も慌てず、事の行く末を見届ける必要があります。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

カテゴリー: 野球のルール パーマリンク