塁審の立ち位置2

2017シーズンも快調な滑り出しを魅せた広島カープですが、先日DeNAとの試合で緒方監督1塁塁審に猛抗議をし、現役時代から通じて初の退場処分となりました。そこまで激高に至らせた背景には、2度にわたる微妙な判定がありました。

まず、3点を追う7回2アウト、ランナー1・2塁の場面、ショートゴロを放ったの小窪選手が1塁に気迫のヘッドスライディングをしてみせますが、アウトと判定されました。6回にも田中選手のショートゴロも微妙なタイミングで1塁アウトと判定されます。

監督代行を務めた高ヘッドコーチが試合後に、「どちら(の判定)も誰が見ても…。監督があそこまで怒るのも仕方ない」とコメントを残したそうです。この発言に注目して、なぜ2度も続いてしまったのかを考えてみたいと思います。1塁塁審を過去チャレンジされた方は、是非そこに注目してご覧ください。

まず、ベンチにいる選手や監督、スタンドから応援する観客の見る位置は、実際に起こるプレーからかなり離れています。では、なぜプレーヤーに最も近い位置で判定する塁審が、逆のジャッジをしたのか?それは、塁審の立ち位置がベースに寄り過ぎたからだと感じました。この錯覚というのは、実際にやってみると誰でも感じる事ができます。以前も同じテーマでつぶやいているのですが、

塁審の立ち位置1

見る角度はもちろん大事ですが、今回の様にタッグプレーを伴わないフォースプレーでは、ただ近くに寄れば良いというよりは、意図的に離れて見る方が正しい判定ができると思います。

まぁ、説の独り言なんですけどね…

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