プロ、アマ合同の規則委員会が8日、都内で開かれ、本塁での危険な衝突を避けるための規定が公認野球規則に追加されることになりました。
昨年の米国でのルール改正に沿った変更で、
「得点しようとしている走者は最初から捕手に接触しようとして、または避けられたにもかかわらず最初から接触をもくろんで走路から外れることはできない…」
「捕手がボールを持たずに得点しようとしている走者の走路をブロックすることはできない…」
などが明記されるそうです。アマはすでに内規として取り入れており、プロ野球では12球団に説明の後、運用の詳細を公表する段取りとなります。キャッチャーの走路妨害を防ぐことが目的の様に見受けられますが、正しいブロックを促すことで、不当なタックルをなくそうという思惑が読み取れます。
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そもそも、MLBがこの様な規定を設けたのには理由があります。そのキッカケとなったプレーが、こちらです。
メジャーリーグでは、2011年5月26日に、前年の新人王バスター・ポージー選手が本塁上でスコット・カズンズ選手のタックルを受けて左下腿の腓骨骨折と左足首靱帯断裂の重症を負いました。
この怪我の直後、ポージー選手の代理人がルール変更を主張したり、ジャイアンツファンがカズンズを脅迫したりしたことで大きな話題となりました。そのため、直後にメジャーリーグ公式ホームページによって緊急アンケートが採られ、カズンズはクリーンなプレーをしたという投票が60%前後だったそうです。また、ポージーの同僚コディ・ロス選手は、彼が離脱したことは残念だとしながらも、以前スライディングをして足を入れた際に捕手にブロックで膝を落とされて大怪我をしたことに触れ、捕手が走路にいるなら当たりに行く方を好む旨を述べています。
ただし、日米で考え方の違いがあります。例えば、アメリカではクロスプレイ時に捕手は必ずマスクつけているが日本ではマスクを外す指導がなされています。
もう一つ、日本のプロ野球での例をを挙げてみます。
このシーンでは、捕手の小田選手は明らかに返球が届く前に、走者ガイエル選手の走路を塞いでいます。今回のルール改正によってタックルが禁止になると、守備側が有利になるとも受け取れるかもしれません。
しかし、走者はキャッチャーに体当たりすることが目的ではなく、セーフになるために必死に本塁を狙って滑り込みます。学童においては、キャッチャー自身も返球が自分のところに来るのが判るまで、その場に立ちすくんだままの選手はまだまだ多いです。返球を待つ場合の立ち位置については、この時期に改めて徹底する必要がありそうです。
まぁ、拙の独り言なんですけどね…