欠点のないイニング

今回のお題ですが、何の事やらと思われたかもしれませんが、英語でImmaculate Inningと書き、日本語訳は「欠点のないイニング」となります。
MLBでは、1イニングで投手が9球しか投げず、3人の打者をそれぞれ3球3振に打ち取った時に、Immaculate Inningと呼ぶ記録だそうです。
球史に残る記録としては、サイクル安打やノーヒットノーランといった良く知られたものよりも稀少ですよね。
過去鉢84名のメジャーリーガーによって計89回記録しています。初めて記録されたのは1889年6月4日のボストン・ビーンイーターズのジョン・クラークソン投手によるフィラデルフィア・クエーカーズとの一戦との事です。レフティ・グローブ、ノーラン・ライアン、ランディ・ジョンソン、サンディー・コーファックスの4人が複数回記録、コーファックスのみ3度記録しています。その記録が、2017年シーズンに限っては年間史上最多となる8度記録されていました。

今回取り上げた理由ですが、オリオールズのケビン・ガウスマン投手(27)が先日のインディアンス戦で1イニングを3者連続3球三振に切って獲り、90回目のImmaculate Inningを記録したと報じられたからです。100回目を記録した投手は、もっと大きく取り上げられる事でしょう。
3球3振という事は、つまり投げたボール全てがストライクと判定された訳ですから、マウンドで躍動したピッチャーにとっては格別な瞬間だったと思います。

それにしても、連続3振となると、どうしても江川卓投手が頭に浮かんでしまいます。

日本のプロ野球では、東北楽天イーグルスの松井祐樹投手が2017年4月25日に記録しています。

日本ではある時期から、カウント0ボール2ストライクからストライクを投じることが忌避された(嫌う傾向)時期があり、加えて1980年代にはカウント0-2からヒットを打たれると罰金を科すチームもあったそうで、「捕手からの懇願でやむなくボール球を投げていた」というエピソードがあると言いますから、記録としてはMLB以上に少なく、2017年シーズン終了時点で達成者は17人(18回)で、完全試合の達成者(15人)とそう変わらない貴重な記録と扱われています。過去に2度達成した選手は梶本隆夫投手のみで、同じシーズンに複数回記録されたのは、2014年シーズンのみでした。現在存在するチームの中で、福岡ソフトバンクホークスと埼玉西武ライオンズからは達成者が出ていないそうです。

今回もお付き合い戴きまして、ありがとうございました。

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肩の位置を変えない

先日こんな事を呟いたのですが、

軸をブラさない

軸をブラさないというのは頭の位置を動かさないという表現もあります。今回は、ピッチャーよりの肩にスポットを当てます。
ご紹介する動画では落合博満氏による打撃の極意が語られている場面があります。(12分40秒辺り)

肩を動かさずに打つというよりも、動かさないでおこうと意識する事がポイントだと感じました。
小学生を相手にする時は、「できるだけ、動かさないで…」が精一杯の様な気がします。固定してしまうと、手先しか動かさなくなる弊害があるからです。ですが、「動かしてもいい」って言うと、とんでもなく動かしてくれるので、顔があっち向いてホイになったり、前から来るボールに泳いだり・差し込まれたりするケースが増えます。また、肩を入れてはいけないというのも伝え方を間違えると、身体の捻りがなくなってしまうので、シンプルに「肩の位置を変えない」という表現が伝わりやすいと感じました。

G.W.に向けて、強い打球が打てる様にしっかりバットを振っていきましょう!

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