投球テンポ2

この週末は、息子の大会とOP戦に帯同してきました。OP戦では、試合運びのテンポというのが、どこから生まれるのだろうかと、何が鍵になるのかを球場外から探っておりました。
その1つとして、投球テンポを挙げてみます。

投球テンポ1

ランナーがいない場面、またはランナーが1塁もしくは2塁にいる場面でのピッチャーの仕草が、次への投球までの時間を大きく左右します。特に球審で感じる事は、ランナーがいる・いないに関わらず、ボールをキャッチャーからボールを受け取って、投手プレートを踏んだら、まずはキャッチャーを観てほしいんですね。前の投球がファールでプレイが止まっている場合、塁上のランナーを牽制してもアウトにはできない時間帯なのに、チラチラ観る投手がいます。キャッチャーやショートからのサインには、牽制も含まれるでしょうが、特に静止した状態で、首だけの動きだけが許されているセットポジションで7秒以上静止したままでいると、脳科学的にも思う様な動きができなくなると言われています。投球テンポの良さ・速さという意味では、読売ジャイアンツに復帰した上原浩治投手が参考になると思います。

彼は、ランナーがいない場面では、ボールを受け取ってから4秒程度で投球モーションに入っています。このテンポは、守る野手のリズムをも生み出します。ランナーがいる場面で、ピンチを背負った時などは、投げ急ぎを防ぐために間合いを取る必要もあるでしょう。ですが、大したピンチでもない場面から1球毎にそれをやり続けてしまえば、守備のテンポも遅くなります。キャッチャーが出すサインや両手を使ったジェスチャーを観る、つまり投げるべき相手との会話をしてから、次への投球に備えてもらえたらと思います。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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タッグの仕方

タッグという言葉、実は審判をやる様になって知った用語なのですが、いわゆるタッチです。試合の実況でタッチアウトと言うアナウンサーがいますが、審判のジャッジとしてはタッグアウトとコールするので、ボールを持つ野手のグラブがランナーに触れるプレイは、タッチプレイではなくタッグプレイ通な言い方となります。個人的には、こういった用語も統一すべき時期に来ていると感じます。
さて今回は、タッグの仕方について解説している動画を紹介します。

このコーナーでは、本塁ベース以外の1・2・3塁ベースで起こるタッグプレイを対象にしています。0分56秒辺りでは、良いタッグを実現するために4つの動作が必要と唱えています。

– できるだけ速く(get there early)
– ベース(Bag)をまたいで(straddle the bag)
– 送球の勢いを利用して(let the ball do the work)
– グラブを真下に下ろす(90 degrees straight down)

4つ目の「グラブを真下に下ろす」という動きですが、小学生クラスですと、滑り込んでくるランナーの脚や手のスピードに合わせてグラブを下ろす選手がいます。中学生クラスでは、金型スパイクで勢いのあるスライディングに躊躇し、ランナーの脚を横から払う様な光景を何度か目にします。今、グラブを払うという表現を使いました、これは本塁でタッグプレイをするキャッチャーの動きです。これら2つの例から懸念される事は、タイミングはアウトでも、タッグの甘さによってセーフと判定されかねない危険性です。
やはり、本塁以外の3つのベースで起こるタッグプレイについては、「グラブを真下に下ろす」とか「グラブを払う」というよりも、「グラブを下から上に持ってくる」動きを加える事で、素早くて力強いタッグになると考えます。これには理由がありまして、それはグラブに入っているボールを最後までこぼさない事が求められます。グラブを真下に下ろして終わってしまうと、スライディングした脚との衝突によってボールがこぼれてしまう可能性があるからです。
タッグへの一連の動きとして、グラブの中にボールをキープした状態で審判にアピールするところまでを理解すれば、下から上への動きへもキレが生まれる様な気がするのです。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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