タッグの仕方

タッグという言葉、実は審判をやる様になって知った用語なのですが、いわゆるタッチです。試合の実況でタッチアウトと言うアナウンサーがいますが、審判のジャッジとしてはタッグアウトとコールするので、ボールを持つ野手のグラブがランナーに触れるプレイは、タッチプレイではなくタッグプレイ通な言い方となります。個人的には、こういった用語も統一すべき時期に来ていると感じます。
さて今回は、タッグの仕方について解説している動画を紹介します。

このコーナーでは、本塁ベース以外の1・2・3塁ベースで起こるタッグプレイを対象にしています。0分56秒辺りでは、良いタッグを実現するために4つの動作が必要と唱えています。

– できるだけ速く(get there early)
– ベース(Bag)をまたいで(straddle the bag)
– 送球の勢いを利用して(let the ball do the work)
– グラブを真下に下ろす(90 degrees straight down)

4つ目の「グラブを真下に下ろす」という動きですが、小学生クラスですと、滑り込んでくるランナーの脚や手のスピードに合わせてグラブを下ろす選手がいます。中学生クラスでは、金型スパイクで勢いのあるスライディングに躊躇し、ランナーの脚を横から払う様な光景を何度か目にします。今、グラブを払うという表現を使いました、これは本塁でタッグプレイをするキャッチャーの動きです。これら2つの例から懸念される事は、タイミングはアウトでも、タッグの甘さによってセーフと判定されかねない危険性です。
やはり、本塁以外の3つのベースで起こるタッグプレイについては、「グラブを真下に下ろす」とか「グラブを払う」というよりも、「グラブを下から上に持ってくる」動きを加える事で、素早くて力強いタッグになると考えます。これには理由がありまして、それはグラブに入っているボールを最後までこぼさない事が求められます。グラブを真下に下ろして終わってしまうと、スライディングした脚との衝突によってボールがこぼれてしまう可能性があるからです。
タッグへの一連の動きとして、グラブの中にボールをキープした状態で審判にアピールするところまでを理解すれば、下から上への動きへもキレが生まれる様な気がするのです。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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