打撃の極意1

少し前に放映された番組ですが、7分50秒より後に流れてくる、埼玉西武ライオンズの山川穂高選手落合博満氏の対談番組をご紹介します。

落合氏は山川選手が結婚した後も、新居をメットライフドームの近くに構え、生活環境が変わっても野球中心のサイクルで過ごしている事を称賛していました。
山川選手への印象ですが、

その時一番良いものを作っていくために、
色々な選手に教えてもらって、
色々な事を吸収して、
色々な引き出しに変えて、
時には色々なものを捨てて、
最後は自分自身で色々悩みながらやっていく

選手だと感じました。
「傍からは軽く振っている様に見えるけど、打っている本人は一生懸命振っている」という様に、そこから大きく異なるんですね。
落合氏も打撃指導については、「真に受けるな」とどこかの番組で発言されています。だから、対談番組で打撃の極意を求められても、コメントは極めてシンプルで、自分の打撃理論をあまり多く語ろうとしません。
落合氏本人もロッテオリオンズへ入団した後、山内監督からの打撃指導を拒否した事は逸話として残っています。ですが、プロ選手として生きて残っていくために、自分で自分のバッティングを作っていく事を覚悟しても、プロの技術というのが分からないから、手本になる選手を捜し、土肥健二氏や加藤栄司氏の技術を盗みながら、自分自身のバッティングを作り上げていったそうです。
これから、実際に誰かから指導を受ける事があったら、

とりあえず、やってみる
でも、合いそうになければやめる

打撃に関しては、この繰り返しの様な気がします。身体の成長や投手との対戦経験を通じて、少しずつ変化(進化)が必要だからだと思います。
だから、あくまでも「打撃については」です。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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ハーフウェイ

ランナー2塁の場面で外野へフライが上がった時、ランナーはハーフウェイに出るのが基本とされています。それを疑問に感じて経験者に問いかけた際、「それがセオリーだから」と言われた事に納得がいかなかったので、その理由を考えた事がありました。
その記憶がふと蘇ったので、今回の呟きネタにします。

まず、そのフライが外野手によって捕球されると、2アウト以外の場面ではタッチアップが可能となります。ランナーは3塁進塁を狙うだけでなく、落球や外野手の前後に落ちるヒットになる可能性を想像できると、本塁に戻ってくる選択肢が増えます。2塁ランナーに対してベンチから発せられる、「1本で帰って来いよ」にも対応できる訳です。

2塁ランナーが本塁に到達するまでは、小学生だと大体8~9秒程度でしょうか?
その時間を考慮に入れて、タッチアップの選択肢しか持っていないと、どんな事が起こり得るのかも考えてみます。もし、その打球が完全捕球されなかった場合、走れるランナー程、本塁を狙おうとするでしょう。ですが、外野手と内野手の連携プレイで素早く本塁へ送球されてしまえば、間に合わない確率が上がります。特に高く上がったフライがグラブからポロりとこぼれしまっても、すぐに拾う事ができれば、意外と早く本塁に返球できます。

それでは、タッチアップの態勢から慌てて本塁突入を試み、外野からの返球との競争に負けてしまったシーンをご覧ください。

この動画から学べるのは、

ランナー2塁での外野フライは、ハーフウェイ!

となります。
ただし、ハーフウェイで様子を見てタッチアップに切り替える判断も必要になります。
ハーフウェイと中途半端に理解されてしまうと、打球を観ながら一旦そこで立ち止まり、そこから慌てて2塁ベースに戻る小学生選手がいます。ライトとセンターの間(自分よりも左側)に上がったフライの場合、まずはハーフウェイに出て様子を見て、確実に捕球されそうであればベースに戻ってタッチアップに切り替える事を約束事にする必要があります。また、「もし迷ったり、足元が滑ったりした場合は、タッチアップは潔く諦めても構わない」と言い添えないと、失敗を恐れない暴走ランナーが続々と誕生してしまいます。

外野飛球には、フライだけでなく、ライナー性の打球もあります。そのため、「ライナーは直ぐにバックしてタッチアップに備える」という新たな約束事も必要になってきます。
ライナー性の打球程、ハーフウェイで立ち往生してしまい、「2塁ベースに戻ってお終い」という光景もよく見掛けます。個人的には、戻った後にタッチアップをする素振りだけでもできる様になってほしいなと思います。

0アウトはタッチアップ優先1アウトはハーフウェイ優先、とアウトカウントによって判断できる事が理想だと個人的には考えます。例え別のカテゴリーに進んでチーム方針が変わっても、その意図を理解するのに多くの時間を必要としないと思います。

最後に、この動画の0分35秒辺りで観られるキャッチャーのブロックは、2011年当時は許されていました…

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