10年後に現れた傾向

夏の甲子園大会が大阪桐蔭の優勝とともに、閉幕しました。今回の大会で1つ気になったことは、左投手と左打者(右投げ)の多さでした。先日、公認審判の方と秋季大会の試合観戦中にお話をしたのですが、高校野球地区予選で強豪校と言われるチームには、「左投手が多い」のだそうです。しかし、右投げの左打者の多さにも驚かれておりました。では、今回の甲子園出場校で、ベスト8に残ったチーム構成を調べてみると、次のような結果でした。

【左列: 右投げ左打ち、右列: 左投げ左打ち】
大阪桐蔭 4人+1人
三重   2人+1人
敦賀気比 4人+1人
日本文理 1人+2人
沖縄尚学 2人+0人
八戸光星 4人+0人
聖光学院 3人+1人
健大高崎 3人+1人

長崎のある指導者が面白いコメントを言ってました。「今の高校生が小学生で野球を始めた頃、ちょうどイチローがマリナーズで大活躍していた時期になります。左打者は1塁ベースに近く、そうしたプラス面が注目され、能力の高い子ほど、左打ちに転向しても器用にこなしたんでしょう」
確かに10年前と言えば、今の高校生は当時小学2年生ですから、イチローへの憧れも大きかったのだと想像します。まぁ、個人的には右打ちのパワーヒッターがどんどん出てきてほしいと思うのです。拙が左投げ左打ちで、当時はまだ稀少生物の様な扱いでしたから、単に右投げ右打ちへの憧れもあるのですが…

さて、甲子園決勝戦ですが、「フォルコンズが前の日に戦った試合展開をTVで観ている様だった」と、リアルタイムで中継を観た嫁さんが言っておりました。その試合のダイジェスト版を観る限り、確かにそう感じた次第です。

週末の敗者復活2連戦は、プレーヤーも応援団も熱くなりそうですね…

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超スローカーブ

身長168cmの小柄なエース、東海大四の西嶋亮太投手が甲子園のマウンドで投じた「超スローカーブ」

大会初戦で、九州国際大付との試合では「相手のリズムをくるわせよう」と計4球投げたそうです。推定時速50kmカーブが宙に放たれます。大きな拍手と大歓声が湧く中、しなった弓のような弧を描いたボールが、ゆっくりと捕手のミットに落ちますが、残念ながら全てボールの判定でした。息子から教えてもらったのですが、甲子園の球速表示は90km以上が必要らしく、中継画面にもその球速は表示されませんでした。では、この超スローカーブを真横から観ると…

西嶋投手が投げるストレートは、130km台中盤(最高球速138km)なので、約90kmの緩急は大きな武器です。
しかし、山形中央戦7回表、1アウトランナーなし。山形中央の6番打者への初球で投じたスローボールには意味があったそうです。

「前半、コントロールを意識しすぎてフォームが小さくなってしまった。だから、仕切り直しというか、あそこで一度リセットしようと思って投げました」

とコメントしています。体の力を抜き、腕を大きく振ることで、頭の中を一度空っぽにしたかったのでしょうか?Twitterで「世の中をなめた少年になっていきそうな気がする」と発言した人もいる様ですが、回転数や最高点に達する位置を変え、少しずつピンポイントで落とすあの技術は、もっともっと賞賛されてもよいと思いました。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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