ランナーとの接触7

以前、ランナーとの接触について、何回かに分けてまとめたのですが、打球に当たるケースにも触れました。

ランナーとの接触 5

今回は、ピッチャーのグラブを弾いた打球にランナーが当たった場合、どんなジャッジとなるかを考えてみます。実際に起きたプレーをご覧ください。

「ランナーとの接触5」では、一旦内野手に触れたフェアボールに触れた場合、ランナーはアウトにならないと書きました。しかし今回の様に、ピッチャーが一度捕り損ねた打球へは、他の内野手もカバーに入るため捕球体勢に入ります。この時、ランナーがピッチャーと他の内野手の間を駆け抜けていくのは起こり得る状況です。公認野球規則では、このランナーに打球が触れた場合についても細かく規定されています。

【公認野球規則5.09 (旧5.06)】『(b)ランナーアウト』
(7)ランナーが、内野手(ピッチャーを含む)に触れていないか、または内野手(ピッチャーを除く)を通過していないフェアボールに、フェア地域で触れた場合。
 この際はボールデッドとなり、バッターがランナーとなったため次塁への進塁が許されたランナーの他は、得点することも進塁することも認められない。(5.06(c)(6)、6.01(a)(11)参照)
(中略)
「注1」バッターの打ったフェアボールが野手に触れる前にランナーに触れたときはランナーが守備を妨害しようとして故意に打球に触れた場合(併殺を行わせまいとして故意に打球を妨害した場合を除く)と走塁中やむなく触れた場合との区別なくランナーはアウトになる。また一旦内野手に触れた打球に対して守備しようとする野手をランナーが妨げたときには5.09(b)(3)によってアウトにされる場合もある。
(3)ランナーが、送球を故意に妨げた場合または打球を処理しようとしている野手の妨げになった場合。
ペナルティ ランナーは、アウトとなり、ボールデッドとなる。(6.01(a)妨害に対するペナルティ参照。)
「注1」“野手が打球を処理する”とは、野手が打球に対して守備しはじめてから打球をつかんで送球し終わるまでの行為をいう。従って、ランナーが前記のどの守備行為でも妨害すれば、打球を処理しようとしている野手を妨げたことになる。
「注2」ランナーが5.09(a)(11)、5.09(b)(1)項規定の走路を走っていた場合でも、打球を処理しようとする野手の妨げになったと審判員が判断したときには、本項の適用を受けてランナーはアウトになる。

例に挙げた動画でも、攻撃側である中日ドラゴンズベンチは、一旦投手のグラブに触れたということで、守備妨害にはならないとアピールしていますが、ルールに基づいてジャッジされています。

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進化の理由

読売ジャイアンツのエースである、菅野智之投手に対する評価がすごく高くなりました。確かに、痛打されるシーンは格段に減りましたし、リーグナンバーワン投手と評される記事をよく目にします。
その彼がシーズンオフから取り組んだ進化の理由を、稲葉篤紀氏との対談で明らかにしてくれています。

特に、ストレートの強化に取り組んだとされるシーズンオフのトレーニングに遠投を挙げていました。助走を付けてではなく、ピッチングするフォームで遠くに投げる様子が紹介されています。(5分9秒あたり)
遠投を否定する意見をネット上で見たことがありますが、菅野投手の様に、目的がハッキリしていて、それを継続することが大事なんだと感じました。考えてみれば、ピッチング練習でも、少しだけ長めの距離から投げていれば、いざ試合になった時はキャッチャーミットも近く感じるでしょうし、気持ちに余裕をもってストライクを投げられそうな気がします。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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