地獄のノック

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先日、ネット記事で中日ドラコンズの荒木雅博選手のインタビュー記事があったのですが、プロ野球選手になってから「野球をなめた」時期があったそうです。

2002年に山田久志が監督就任。大胆なコンバートを行い、二遊間には井端弘和と荒木を起用。勢い良くポジションを掴んだかに見える。「でも、成績を見て下さい。山田さんのお陰で試合には出させて頂きましたが、打率は2割そこそこ。本当のレギュラーではなく、出ているだけの普通のセカンド」
2002年が2割5分9厘。2003年が2割3分7厘。盗塁はいずれも16個。物足りない数字だ。

落合ノックという「禊」

「2度とやりたくないです。ただ、あれがなければ、今の僕はありません」
2003年の秋季キャンプ。新監督・落合博満のノックの雨を浴びた。
「それまで中日の特守は約30分。ノック中、時計を見るんですが、30分経っても終わらない。1時間を過ぎても。この辺りから時計を見る余裕がなくなる。汗が出なくなる。思考も停止する。すると、不思議な現象が起きるんです。グラブの音がパンと高くなる。これは無駄のない動きで打球に入って、芯で捕っている証拠。もう動物の本能です」
初めての感覚だった。
「技術も体力も向上しましたが、一番大きかったのは甘えを削ぎ落としたこと」
落合ノックは禊だった。
「僕が野球をなめたのはBクラスの97年と2001年。つまり、弱いチームで出場機会を与えられただけなのに自分で掴んだと勘違いしたんです。野球に真摯に向き合い、レベルを上げ、勝敗を背負う。味方の選手、その家族、裏方さん、関わる人全ての生活を意識できてこそ真のレギュラー」
引用元:「僕は野球を二度なめたことがある」中日・荒木雅博、41歳の告白

禊ノックのエピソードは、沖縄キャンプで課した「地獄のノック」だと言われていますが、当の落合博満氏も監督の目線から荒木選手を鍛えた様子を次の様に語っています。

「ノックというのは横に飛ばせちゃいけない。捕れるか捕れないか、足で追いかけたら何とか捕れるというところに打たないと彼らの練習にはならない。どうするか。簡単ですよ、正面にゆるいゴロを打って捕りにこさせるだけでいい。荒木も井端も『1時間までは覚えてます。でも、それからあとはどうやって動いたかわかりません』って言ってた。そりゃ、うまくならないわけがないよね。」
引用元:中日GM退団から5ヵ月の大激白(1)本当に練習したのは荒木・井端・森野

当時のキャンプの様子がまだ動画で残っているのですが、確かにノックの打球は決して強いゴロではない事が判ります。

打球への入り方、捕球の仕方という基本を身に付けるためには、ゆるい打球を何度も何度も受ける事が大切です。横に飛んで捕球をしても、そこから直ぐに立ち上がって送球をしなければ、そのバッターをアウトにする事は難しいと思います。本当の意味での地獄のノックとは、脚を使って捕れるかどうかの打球を何度も受け続ける事なんですね。

正面に入る2

内野手に求められるのは、内野ゴロをしっかりアウトにする事です。学童野球では、すばっしこさやボールを怖がらずに突っ込める選手が内野手に抜擢される傾向にありますが、そこからが真のスタートです。試合経験を積んでもプレイが雑なままでは、勝負所でエラーする確率は高いままです。しっかり練習に励んでもらえたらと感じます。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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