遅球の打ち方

MLBでは、イチロー選手が所属するマーリンズ戦に、レンジャースのダルビッシュ有投手が先発するという事で、3年ぶりの対決が実現すると試合前から大きく取り上げられていました。試合の方は、4回途中9安打で自己ワースト10失点(自責10)と大炎上した先発のダルビッシュ投手から、イチロー選手はタイムリー2塁打を放つなど、3打数2安打3四球で5出塁と活躍しました。
この試合で、球場を大きく沸かせたシーンがあります。9回表マーリンズの攻撃、18-8と大差がついた場面で、レンジャーズは捕手のニコラス選手をマウンドへ送ります。MLBでは、大差が付くと控え投手を起用を止め、野手をマウンドに上げる事がよくあるそうです。しかし、マーリンズはこの回の先頭打者から4連打でさらに3点を加え、ノーアウトランナー2塁の場面で、イチロー選手に打席が廻ってきました。

本職が捕手というニコラス選手が投げた初球は、内角への68マイル(約109km)。明らかなボール球に見えたが、審判がストライクとコールします。オマケ的なジャッジでしょうか? 続く高めへの56マイル(約90km)はファウル、内角への74マイル(約119km)にはイチロー選手には珍しい自打球でファールになります。プロ選手にとってはあまりに遅いボールですから、全くタイミングが合わないのですが、続く4球目はさらに遅く山なりで来た45マイル(約72km)「超遅球」に何とかタイミングを合わせ、レフト前に運んでみせました。
遅いボールを打ち返すのは本当に難しいですよね? ついつい、身体が前に突っ込んでしまいます。イチロー選手は、どんな打ち方を魅せてくれたのか、リプレイ映像に注目して下さい。

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