奇妙な三振

メッツ傘下の2Aビンハムトン戦で、奇妙な三振を喫した選手がいました。この試合の8回、2死走者なしの場面、バーンズ投手ははカウント1-2から投球動作に入ってリリースする際、バランスを崩してしまいました。確実にボールにしようと判断したのか、右打者のフエンテス選手から遠ざける様に、1塁線方向の地面に叩きつけたボールはホームプレートから数メートル離れた地点を転がって通過していきます。と、その次の瞬間…
何を思ったのか、フエンテス選手は打席でバットが届くはずもない、コロコロと転がるボールに合わせて緩やかにスイングしてしまいました。
これを見逃さなかった球審は、「スイング」を宣告。捕手も慌ててフエンテスにタッチをし、空振り三振が見事に成立してしまいました。
この予期せぬ事態に、フエンテス選手は驚いた表情で審判の顔を見つめた様に映ります。しかし、タッチされると事態の重さを受け止めたのか、打席で屈み込んでしまいました。

笑撃的な空振り三振事件に、全米の大手メディアも続々と悲劇の三塁手と報じており、CBSスポーツは「マイナーリーガーが経験した恐らく野球史で最悪の三振を見よ」との見出しで特集したそうです。ファンを盛り上げようという気持ちもあったのだろうと、報じたメディアもありますが、どんなボールでも振ってしまえば。ストライクなのです。

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