対外試合が解禁になったら、触れようと思っていたネット記事があります。拙が個人的に注目している、オリックス吉田正尚外野手を取り上げているのですが、なぜスカウトが彼をドラフト指名したのかの理由が強く印象に残っています。
大阪から朝一番の飛行機で上京し、吉田正の試合を観戦。しかし通常、スカウトが陣取るバックネット裏ではなく、右翼ポール際に変装して大学生の中に紛れていたという。打力に関してはチェックする必要もない。注目したのは、凡退した後の守備だった。
「もし、打てなかった後の守備で、首をかしげていたり、打撃フォームをチェックしたり、そんな仕草をしたら、俺は獲らなかったと思う。きちんと切り替えて、守備についていた。あっ、この選手はプロで通用するかもと思ったんだ」
スカウトが着目するところが野球選手としてのプレーだけでない事は、以前に触れました。
学童野球選手にスカウトがどうのこうのという事を伝えたいのではなく、失敗した後も試合は続く事、試合中にその失敗をいくら引きずったところで次のプレーには活かされないという事です。反省する事は大切ですが、ではいつ反省するのかをこれから間違えてほしくないと思います。先日触れた野球ノートを見る度に、悪かった事を書いて反省するものだと思い込んでいる高学年選手が意外に多く感じます。謙虚な選手と、良いことが書けずに思いつく内容が反省ばかりの選手とは、野球への取り組み方として大きく異なります。失敗例だけが頭から離れなければ、それはトラウマとなり、最悪イップスに発展する危険性もはらんでいます。まず、終わった事は引きずらない様に前を向く事です。
小学生選手にとっての反省は、次の練習の機会を通じてなぜ失敗したかを確認する、その繰り返し作業だと思います。これまであまり深く考えずに野球をやっていた新6年生達が、少しずつ野球選手に成長する姿を、毎年この時期位から何度も目にする事ができます。でも、「一応、反省しています」という表向きのポーズはもう不要です。試合中に失敗した時は、まずは気持ちを切り替える事、次にその失敗を帳消しにするだけの良いプレーを目指してほしいなと思います。
まぁ、拙の独り言なんですけどね…