どこを見るかの第2弾です。
今回は、大谷翔平選手のティー打撃映像をご覧戴きます。
さて、この映像のどこを見るかなんですが、スイングではなく、構えた時と打ち始めるまでの彼の目線に是非注目して下さい。
打つボールは、ティースタンドに置かれています。つまり、止まったボールです。グラウンド練習でも行う、トスバッティングもそうなのですが、一生懸命に取り組む選手程、ボールがトスを上げる人の手にあるところからじぃ〜っと観続ける傾向が強いと感じます。バッターボックスでピッチャーと対戦する時、目線はまずどこを観て、次にボールを捉える時、その目線は常に変化し続ける事を意識して練習していない様に感じます。これは、スイングだけを指導する大人にも責任はあります。
ティースタンドのボール、トスされたボールを打つ練習では、構えなりバットの軌道なりを確認しながら行う事が多いですが、いざバッターボックスに立って1数メートル離れたところから放たれるボールを打とうとすると、殆どの選手は最初の数球の間、受けた指導通りにバットが振れていません。傍で観ていて、実際に打つボールに目線や身体が慣れるまでの数球が本当に勿体ないと感じます。グラウンド練習とはいえ、ボールを打つ数を稼げない環境です。そういう選手は、素振りの時もまずピッチャーが居る方へ目線をやり、投げてくるボールをイメージし、バットがボールに当たる瞬間を見届ける習慣を身に付けてほしいと思います。そんな拙の独り言にお付き合い戴いたところで、大谷選手のティー打撃をもう一度ご覧下さい。
ちょっとした事なのかもしれませんが、自主練からこんな意識を持ち続けくれたらと願っています。選手にとっての最終目標は、鋭い打球を試合で打つ事なんですから…