これまで、「背番号で野球をするわけではない」という言葉を何度か耳にしたことがありますが、それは学童野球の世界で一番大きい数字は27、小さな数字は0となります。プロ野球選手が3桁の背番号を背負う時、それは支配下選手ではないことを意味します。設けられている規定として、支配下登録選手は00、0、1〜99の番号を背負うことができるそうです。2010年から、「育成選手であれば3桁の背番号を付けてもよい」とルールが変更されました。支配下選手にならないと、1軍に昇格する権利が得られません。今回紹介する動画では、育成選手(3軍)を取り上げた内容なのですが、1軍・2軍選手との待遇の違い、練習環境の違いなどを紹介しているだけでなく、「プロ野球球団にいながらプロの選手ではない」という現実が垣間見れます。
学童野球の多くのチームでは、メンバーの数が少ないところ程、試合に出られる機会は巡ってきます。でもそれは、決して彼らの努力で掴んだチャンスではありません。彼らを見守る一人の父コーチからすれば、競争を経験し、時には悔しさや焦りを感じながら、人一倍努力することへの大切さに気が付いて欲しいと願うのですが、それを言葉だけで伝えるのは正直難しいです。5・6年生での連合チーム、中学のクラブチームや、高校の部活動で、ようやく「競争」という環境に身を置かないと理解を得られないのかもしれません。
10分28秒当たりで見られる光景は、学童野球でも見られるプレーシーンです。プロ野球1歩手前の選手でも、全力プレーを怠っていては夢の舞台には近づけないということなのでしょうか…