先頭打者への四球

野球100年の歴史が証明しているとまで言いきる、星野氏(現楽天SA)は、中日監督時代に先頭打者への四球に初めて罰金を科したそうです。野村氏(楽天元監督)も、5月17日の巨人 vs. ヤクルト戦で先発した巨人 高木勇人投手が先頭打者の雄平選手に四球を与え、荒木選手にタイムリーを浴び2点目を失ったシーンを取り上げ、先頭バッターに四球。7割以上の失点率。ヒットで出すと6割台になると語っていました。

とは言え、日々野球を観ている側からすれば正直、本当かな?という思いもあります。投手の闘争心を含む試合の流れに関わってくるということは理解します。しかし、四球でも、安打でも走者が塁に出るのは同じことです。投手を中心にした守備側にすれば、同じ様に不利になる訳です。ことさら四球だけを取り上げるのは不思議に感じるところですが、阪神 藤波投手がこんなことを言っています。

それは四球の方がダメだと思います。安打は好打者でも3回に1回しか出ないものですよね。前に打球が飛べば守備陣のファインプレーが出るかもしれないし、アウトにできる可能性が増えます。四球で走者を出すのは、その可能性を自分で放棄していることなります。

この定説化した先頭打者への四球を、データはどの様に示しているのでしょうか?2014年の楽天投手陣を例に取り、先頭打者出塁別の平均失点をまとめたサイトからデータを拝借し、12球団の平均失点とを比較してみます。

先頭打者出塁別の平均失点

単打と四球の平均失点では、明らかな差異は確認されません
恐らくですが、どうせランナーを出すなら安打(単打)を打たれたほうが良いという意味合いも含まれているのでしょう。勝負を避けて四球を出すより、勝負した結果、打たれた方が悔いが残りませんし、好打者でも7割は打ち損じるのだから、勝負すべきという教訓めいたところから来ているのかもしれません。

学童野球においても、勝負した結果の四球に対して叱れることはありません。単打の中にも勝負しにいって打たれた単打もあれば、恐々投げたのが甘く抜けて痛打された単打もあります。マウンドにあがるピッチャーには、打者にも暑さからも、逃げずに勝負するということが求められます。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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