勢い余って

先日、MLBマーリンズ対カージナルスの試合で起きた珍しいプレーです。レフトの守備に就いたイチロー選手の元へ、ヒット性の打球が飛び、捕球後2塁へ送球します。バッターランナーはヘッドスライディングを試みますが、2塁でタッチアウトになりました。
タイミング的には、セーフの判定です。実際に動画を観て戴けるとお分かりの通り、送球を受けたセカンドも空タッチでした。
しかし、ビデオ判定の結果、ランナーの左脚がベースから離れていることが判ってしまい、判定が覆ることはありませんでした。2塁塁審もしっかり、確認してからジャッジしていました。

別の試合での本塁突入シーンですが、ランナーは脚から滑り込むことを考えていた様です。決して、コケそうになった訳ではなさそうです。

ヘッドスライディングは両腕を前方に伸ばしてベースを見ながら真っすぐ滑ります。勢いがついているのでベースに近すぎたり、横になって滑ったりすると大けがの原因となります。学童野球では、牽制で帰塁する場面のみヘッドスライディング(手(頭)から戻る)を指導しますが、高校野球の様にヘッドスライディングで次の塁を狙うことは、「肩の脱臼や突き指などの怪我を防ぐ」目的で原則禁止されています。こういうシーンを観ると、脚からのスライディングが、より確実で安全な様に感じます。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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