ファールチップの結末

1回目の審判講習会で一番質問が多かったのが、ファールチップ時のシャッジ基準です。
まぁ、講師役のプロ野球審判員のありがたい講演での発言に、端を発しています。

「ファールチップ」とは、バッターが打った打球がキャッチャーの方に飛び、キャッチャーによってキャッチ(捕球)された場合を意味します。
しっかりとキャッチャーミットにボールが収まれば、その時のジャッジは「ストライク」です。ここで、2ストライク後の状況で、「ファールチップ」が起きた場合、どの様にキャッチしたかによって、最終的なジャッジが2通りになります。

①キャッチャーミットにかすった後、体に触れてボールを落とさなかった → ストライクアウト
②キャッチャーミットにかすらず、先にボールが体に触れたが落とさなかった → ファール

しかしです。「ファールチップ」ではなく、打者が打ち上げた「打球」をキャッチしようとした際、グラブではなく先に体に触れてから、グラブでキャチした場合は、アウトになります。同様に、サードがキャッチしきれなかったボールをショートがボールを地面に落とさずにキャッチした場合も、アウトになります。
今の選手で知っている人は僅かだと思いますが、伝説の珍プレーである「元中日ドラゴンズ宇野選手のおでこキャッチ」も、ボールが地面に落ちる前に別の野手がキャッチすれば、アウトなんです。

てなわけで、お口直しに宇野選手のヘディングシーンをご堪能下さい。

ちょっと通っぽい話してません?
まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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