ファーストの守備については、もっと脚光を浴びても良いポジションだと思いつつ、これまで何度か取り上げてきました。
先日、読売ジャイアンツの山口俊投手が、中日ドラゴンズ戦でノーヒットノーランを達成したのですが、今回は岡本和真選手が27個目のアウトを打球処理後に自らベースを踏んだシーンに注目したいと思います(1分13秒辺り)。
ランナーがいない場面、もしくはランナーがいても2アウトの場合で、ファーストを守る選手だけは、自分に向かってくる打球に対して前へ出て捕球する必要はありません。むしろ、しっかりバウンドに合わせてからの捕球であっても、ベースを踏むまでの時間的な余裕があるポジションです。捕球した場所や捕球後の体制が崩れた場合は、ファーストベースへカバーに入るセカンドやピッチャーへ送球するケースもあります。しかし、自らベースを踏んだ方が早くアウトにできると判断した場合、自分に向かってくるバッターランナーよりも早くベースに到達する必要があります。バッターランナーと交錯した場合は守備側であるファーストに優先権があるとはいえ、岡本選手の様に滑り込む方が交錯による怪我のリスクも防げます。
ノックによる守備練習にランナーを付ける事はあっても、タイミングギリギリのプレイでいきなり滑り込めと指示するのは難しいと思います。まず、そういうプレイの存在を知っておく事、実際にやってみる事だと感じます。
まぁ、拙の独り言なんですけどね…