プロ野球では審判員の判定を巡り、「誤審」を認める事態が起きています。
東京ヤクルト vs. 阪神タイガース戦(神宮)、7回1死2塁の場面、サードゴロを処理した阪神のサード・北條史也選手が、3塁へ進塁しようとしていた2塁ランナー藤井亮太選手に向かってグラブを伸ばしたが、藤井選手は走路(3フィートライン)を外れて3塁ベースへ到達。この時、北條選手が捕球後に体勢を崩したため、審判員は「野手が走者にタッチをしにいっていない」と判断し、セーフの判定をしました。
しかし、このプレーはリクエストの対象になっておらず、阪神の金本監督は「審判団で協議して確認してほしい」と主張しますが認められず、試合は阪神タイガースが9―10で敗れました。
阪神はルール確認などを求める意見書を提出し、リーグと審判員は映像を検証し、「走者アウトが適切だった」と回答しましたが、記録や勝敗は変更はされません。
そもそも、このプレイの公式記録は北條選手の野戦(フィルダースチョイス)となっています。その時点で、フォースアウトの対象であるバッターランナーではなく、先へ進んでいるランナー(2塁ランナー)へのアウトを試みている事を示しています。
セ・リーグ審判団からのコメントとして、「タッチにいく行為があったとみて、(走路を外れた)走者アウトをとるべきだった」と判断し、審判団が協議しなかった点についても「協議をするべきだった」とコメントしたそうです。
この試合の中継で解説者達が各々の見解を述べていますが、3フィートアウトの適用について審判団が集まって協議すべきだったんですね。
ちなみに、野手がボールを持っていない場合、傍を通るランナーに3フィートのルールは適用されません。
3フィートアウトの適用については、介在するプレイをしっかり止まって観る事、そのプレイが近くにいても見えにくい状況だった場合は、別の審判と協議する大切さを痛感しました。