可能性は無限大

昨日の南部リーグの対戦相手は、6月の子ども会大会2回戦で戦った鷺沼ヤングホークスさんでした。
息詰まる投手戦の裏には、相手チームの堅守も光り、特にショートを守る選手の守備範囲の広さには驚かされました。センター返しの当たりを幾つもアウトにしていました。
一般的に、選手が内野手に抜擢される条件として、チームの中でも足捌き足の速さボール捌き上手であることが挙げられます。「打球に対してキレイに動けると言えば、わかりやすいですかね?学童野球の場合は、内野手は、外野手に比べて打者に近い位置にいるので、怖がらずに、ボールに向かってくることも重要視されていると思います。

仮に、キレイな動き = 内野手ぎこちない動き = 外野手と線引きしたとします。今現在がぎこちない動きであっても、この動画を観ると「内野手はムリ、自分には向かない」とは考えるのは早計だと感じました。

ここに登場する選手は、今シーズン限りで引退する、NYヤンキースのデレク・ジータ選手(遊撃手)が高校を卒業して間もない頃に撮影されたプレー集です。MLBをご存知であれば、彼の偉大な戦績は説明不要ですよね?現役時代のプレーを併せてご覧ください。

ジータ選手の若かりしき頃は、どこかぎこちない動きに見えます。もし彼が、日本人選手であったなら外野手に転向させられていたかもしれませんね…その証拠に、グラブ捌きでは疑問符がつけられることがなかった一方で、瞬発力に欠けるため守備範囲は決して広くなく、打者の特徴や傾向を把握した的確なポジションをとることで、動き出しの遅さをカバーしてきた選手と評されています。しかし、そこはMLBです。型にハマらず、本人の努力とアピールで、3年目にはメジャーデビューを果たし、その後スーパースター選手へ成長を遂げたのです。

先週末のグランド練習から、「瞬発力強化」「ボールハンドリング」を中心に、ウォームアップのメニュー見直しを始めました。ボールハンドリングについては、バスケットボールの練習メニューからヒントを得ましたが、色々と動画を探していたところ、MLBで取り入れていることを知り、以前このBlogでもご紹介しています。宮前区連合チームに選ばれた選手でも、股下で八の字にボールを廻すことに苦労していました。しかし、自宅で何度か挑戦済みの3年生選手はすごく上手で、思わず全員のお手本役をお願いした程です。つまり、やってる内に出来るようになる!のです。もっとボール遊びをしてほしいと感じます。

家の中でもできる「ボールハンドリング」の動画、もう一度ご紹介しますね。

小学生選手が持っている可能性は、無限大なんです。

そう、デレク・ジータ選手以上に…

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鉄腕は一日にして成らず

投手分業化と言われて久しい野球界において、クローザーにつなぐ役割(中継ぎ)としてセットアッパーというポジションを確立し、今シーズン日本記録となる年連続60試合以上登板を果たした、山口鉄也投手を紹介します。
横浜市神奈川区に生まれ、小学校1年生から野球を始めた彼は、中学校では軟式野球部に所属していました。3年時にはエースとして、全日本少年軟式野球大会ベスト4進出を果たします。横浜商業高校3年生の夏は、エースとして神奈川県大会ベスト8に進出するも、甲子園出場は叶いませんでした。高校3年生当時の投げっぷりですが、現在の面影は全くありません。

高校卒業後は大学に進学をする予定でしたが、MLBダイヤモンドバックスから誘いを受け、入団テストに合格しマイナー契約に漕ぎ着けます。マイナーリーグのミズーラ・オスプレイで4年間プレーしますが、シングルAにすら一度も昇格できなかったため帰国を決意し、2005年10月、横浜ベイスターズと東北楽天ゴールデンイーグルスの入団テストを受けます。両球団とも不合格に終わるものの、最後に受けた読売ジャイアンツの入団テストで合格すると、同年のドラフトを通じ育成選手としてジャイアンツに入団します。
2年目に、支配下選手に登録され見事1軍昇格を果たします。翌2008年にはセットアッパーとしてフルシーズンを1軍で過ごし、2桁勝利をおさめたことが評価され、育成選手枠出身選手として初の新人王を受賞します。次の動画は現在の投球フォームですが、高校卒業後も色々と模索を続けて、今に至ったのだと思います。

今シーズンは、通算200ホールドを達成し連盟表彰されました。投手の表彰項目として、これまでは勝ち星セーブなどはありましたが、中継ぎ投手に与えられるホールドは、全く規定がありませんでした。今回、山口の記録達成が契機となり新たに表彰項目に加えられたことで、球史に名を残したことになります。
山口投手といえば、怪我が少ないという印象です。少なからず、プロで長く活躍している投手は、理にかなった投げ方を追求し、アイシングなどの体のケアに人一倍時間を費やしていると想像します。
投げ方を学ぶ過程で、お気に入りの選手がもしいたとしたら、少しでもマネをしてみることで飽きのこない自主練になるような気がします。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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