転んだ分だけ

5月10日は、母の日でした。千葉ロッテはこの日にちなんで、ピンクのメッセージボードを選手や球場スタッフに配布したそうです。そのイベントを引き合いに、よき理解者の母親と二人三脚で競技人生を歩んできたアスリート達にとっては特別な日であり、野球の師は父親であったとしても、人生の師は母親であるというケースは少なくないという記事を目にしました。今更ながら、なぜ父の日(6月の第3日曜)が「母の日の後に来るのか」と余計な疑問まで抱いてしまいました。
今回、なんでこの様な書き出しとなったか?プロ野球新人選手のヒーローインタビューの動画を色々観ていたら、ある悲しいことに気が付いてしまったからです。

ヒーローインタビューで父親に感謝の意を堂々、述べるプロ野球選手が見当たらない…

野球マンガの世界では、父子の葛藤を描いた話が多いですよね?巨人の星の主人公である星飛雄馬は、幼少期から厳格な父、一徹から野球の英才教育を受けるという物語です。父の教育方針は絶対的な権限を持ち、あえて飛雄馬を野球の弱小校である星雲高に入学させ、甲子園出場の夢を実現させます。この物語に、母親は登場しません。主人公が幼い時に病気で亡くしたという設定ですが、姉の明子は母親の役割を兼ねていました。

では、母親に注目してある統計結果をご紹介します。

ソチオリンピックの開催前、P&Gが公益社団法人日本オリンピック協会(JOC)と共に実施した調査研究(日本代表に選ばれた経験のあるトップアスリートを子にもつ母親40人、一般的な家庭の母親520人を対象)では、自分の子供をアスリートに育てる秘訣として以下の5つが挙げられていました。

– 子どもは褒めて伸ばす
– 家事も人生も楽しむスーパーポジティブ思考
– 知識や情報よりも、実際に体験・実践することを重視する
– 夫や家族の協力を得る仲良し家族
– 子どもが挫折した時こそ子どもの力を信じる

この調査の中で、自分は人生を楽しんでいると考える割合が、一般の母親では50%に対して、アスリートを子にもつ母親は90%となっていたそうです。自分自身が人生を楽しみ、その姿を見せることもまた、「子供達が人生を歩んでいく上で大きな支えとなる」ということでしょうか? 大人は、これまで生きてきた経験から、子供に対して、ついつい「なんで出来ないのだろうか?」と悩んだり、自分ができない分だけ大きな期待をしてしまうことが誰しもあると思います。下記の動画は、P&GによるThank You Mom (ありがとう、お母さん)キャンペーンの一環で制作されたもので、オリンピック選手を支えてきた母親にスポットライトをあてた内容です。

さらに、もう一つ。NHK奇跡のレッスンという特別番組では、テニスとサッカーを取り上げていましたが、その反響の大きさから、つい先日に再放送されました。下記は、我が子を一流のテニスプレーヤーに育てたいと願うご両親に向けて、スペインのダビットコーチが親から子への接し方を説いています。

次回は、あるプロ野球選手を例に、親子の繋がりについて呟いてみます…

 

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当て捕りの速さ

今回はあるMLB選手をご紹介します。デトロイト・タイガースに所属しているのホセ・イグレシアス選手です。2年前のア・リーグ優勝決定シリーズで、ボストン・レッドソックス所属の上原浩治投手が胴上げとなった時、最後のバッターだった選手です。
イグレシアス選手は、キューバ出身で1990年1月5日生まれの25歳。ドミニカ共和国へ亡命し、2009年にボストン・レッドソックスと契約をし、そして2011年に MLB 昇格を果たしました。2013年シーズン途中にレッドソックス、ホワイトソックス、タイガース間で三角トレードが成立し、彼はタイガースへ移籍をします。

卓越したボールさばきで難しい打球をいとも簡単に捕球してしまうのが、イグレシアス選手の特徴です。柔軟性に加え、肩、そして手首の強さには定評があり、それらが体勢を崩しても一塁まで的確なスローイングを可能にしています。

体の向きで一塁への送球の角度を瞬時に割り出している様で、すごいプレーです。

最後に彼の守備練習の模様がこちらです。一体、何が凄いのか? とにかく、グラブで捕球してからの持ち替え(当て捕り)がメチャクチャ速いのです。幼少時からの練習の賜物だと感じました。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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