諦めない気持ち1

夏の甲子園大会8日目、もの凄い試合が繰り広げられました。
最大7点差を付けられていた東邦高(愛知)は、9回裏の5点差をひっくり返してしまいました。動画は9回裏攻撃のノーカット版ですが、先頭打者が打席に入った時点で、球場全体に拍手が鳴り響く不思議な雰囲気が出来上がっていました。劣勢でありながら、スタンドの観客は1回戦で魅せた「24安打19得点」の打線の奮起に期待していたと思うのです。7回に2点、8回に1点を返しているので、この9回にも何か見せ場を期待させてくれる様な展開も後押ししました。
さて、試合の方ですが先頭打者が出塁した時点で、ここで八戸光星高伝令を送ります。この試合3回目だったため、この後に訪れる大ピンチに対して、一息入れるためのタイムをかけることが出来ませんでした。2アウトからの驚異的な粘りは、スタンドからの大声援と、選手達の諦めない気持ちが産んだと言っても良いと思います。
見逃した方、是非ご覧ください。ノーカット版です。

この大逆転劇が、2009年の中京大中京と日本文理との試合を彷彿させる試合になったことは間違いありませんね。
最後まで戦い抜いた両チームに拍手です。

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ランダウンプレイ2

夏の甲子園大会7日目、審判員による大誤審がネット上で大きな話題を呼んでいます。境高(鳥取)と明徳義塾(高知)との試合、8回裏1アウトランナー2・3塁でランダウンプレーが発生しました。

ランダウンプレーについては、1度触れています。

ランダウンプレー1

バッターが放ったショートゴロを本塁一旦送球します。そのため、3塁ランナーは3塁へ戻りますが、2塁ランナーが3塁へ到達してしまいます。ここで、境高の野手はこの2人のランナーにベース上でそれぞれ一度タッチをします。この時点で、本来優先権があるのは元々3塁にいたランナーで、ベース上でランナー2人にタッチをした場合、アウト判定になるのは2塁ランナーとなります。しかし、明徳義塾の3塁ランナーがベースから離れ、それを逃さず境高の野手もタッチをしたのですが、なぜか審判はアウトの判定をしませんでした。実は、ここが誤審と言われているポイントです。ベースから離れたランナーはタッチを計3度受けながらも、この3塁ランナーはホームへ返り得点が認められました。類似のシーンとルールの説明は、MLBトリプルプレーにて触れています。

トリプルプレー2

ボールを持っている野手が近くにいる場合、3塁ランナーもベースから離れてはいけないハズですが、大舞台で勘違いを起こしたのでしょうか?
最終回(9回表)、三者凡退した境は敗北となり、何とも後味の悪い試合となってしまいました…

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