ライン際の判断

作新学院(栃木)の優勝で幕を閉じた夏の甲子園大会ですが、決勝戦でも微妙なジャッジが起きました。
まずは、そのシーンをご覧戴きましょう。

通常、ベースより本塁寄りでバウンドした打球のフェア・ファールのジャッジは、1塁・3塁ベース手前でファールゾーンに切れ込む打球判断を含めて、主審が担当することが多いです。試合前は、4氏審判が集まってテリトリー決めという打ち合わせを行い、1つのプレーへのジャッジを2人で行わない事ジャッジが反対になるという最悪の事態を防ぐ事が目的です。特に主審は、ライン際の打球に対してファールラインを跨ぎ、しっかり見届ける事が求められています。
中学以降の野球では、打球の速さを考慮して、ベース付近の判断を塁審に委ねる勇気も必要と痛感しました。特に、ランナーが3塁にいる場合、打球の強さによっては主審はそのランナーがホームベースを踏んだかを見届ける必要があります。

一生懸命プレーしている選手達のために、試合前に行う事前打ち合わせの大切さと、慌てずにジャッジする事を肝に銘じて、今週末も頑張ります…

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もっと遠くへ

夏の高校野球は、作新学院(栃木)の優勝で幕を閉じました。
今年は、じっくり試合観戦をする機会には恵まれなかったのですが、試合結果を見て驚いています。大会初日と2日目に、それぞれ5本もホームランが飛び出したこと、優勝投手の入江投手に至っては初戦の尽誠学園戦から3試合連続となるホームランを記録しました。大会3本塁打というのは、昨夏の山本武白志選手(九州国際大付)、平沢大河選手(仙台育英)も達成しているのですが、3試合連続でのホームランは史上7人目となる快挙だそうです。
長打を打つ打者は、素人目にも本当に素晴らしいスイングをしていると思いますし、金属バットの材質の進化も手伝っているのかもしれません。
それにしても、高校生が甲子園のバックスクリーンに当たり前の様に放り込むこの時代、その進化は率直にスゴいなと感じました。ちょっと打球が上がったら、オーバーフェンスなんです。

ただ、こういうのを見ると、選手達には良い刺激になると思いますが、あえて…

しっかり振れる様にならないといけません。
もっと遠くへ!
もっと強く!

を今から意識してほしいですね。きっと数年後には、こういうスイングができないと高校野球ですら付いていけない時代になると予感します。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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