マンガの様な選手

ある雑誌のインタビューで、日本ハムファイターズの栗山監督がこんなことを語ってました。
「ぼくは、マンガのような選手を作らないとプロ野球じゃないと思ってる」
そして、2012年シーズンに24連勝して1度も負けなかった田中将大投手を例に挙げながら、田中なんてマンガですよね。いや、マンガでああいう話を描いたら、かえってふざけるなってことになるかもしれない」と続けました。マンガに出てくる様な、わかりやすいキャラクターといった話ではなく、”本当にこんな選手が現実にいるのか”と、問いたくなる様な特別な存在を栗山さんは表現したかった様です。
例えば、二刀流が話題の大谷翔平選手(投手?)は、マンガみたいな選手になる可能性を持っていますよね? 新人だった去年は、マンガの域には程遠く、チームにとっても十分な戦力とは言えないシーズンでした。しかし、今シーズンはプレーヤーとして、恐ろしい程の進化を遂げています。前半戦だけで9勝(防御率2.23)、打っては打率.282(本塁打5本)の好成績をあげています。この最近の彼に対する論調は、「二刀流で突き進め」的な応援に変化しています。
つい最近、マンガに出てくる選手への可能性をみせた試合がありました。7月9日の楽天戦で、本塁打を2本かっ飛ばし、自らのバースデーに華を添えました。しかし、それで終わらないのが彼です。ピッチャーとして、先発マウンドに上がり、三振16個を奪う完投勝利を収めました。ここで、個人的にもっとも注目したのは、与死球1(四球0)という少なさと、9回裏ツーアウトから最後の打者に投じた1球が159kmのストレート。7分2秒あたりです。

速球派投手というと、奪三振に比例して与四死球も多いという印象なのですが、大谷投手(選手?)の場合は違いました。彼の成績を調べていくうちに、もうマンガみたいな選手に見えてきました(笑)

その、どのスポーツにおいても「試合中の水分補給はよくない」と言われ続けました。それが今では、脱水症状を防ぐために適度な水分補充が必須とされています。また、野球界において、「試合後のアイシング」や「ウェイトトレーニング」も、この数年で瞬く間に拡がりをみせました。スポーツの伝統を引き継ぐため、時には先人の教えに耳を傾けなければなりませんが、その先人を超えるには新しいことを取り入れないといけないと思います。大谷選手の登場で始まった、野球界とマスコミによる「二刀流論争」。当の本人は真剣に挑戦していますから、是非「次の時代への先人」になってほしいです。
さて今週末は、オールスター・ゲームが開催されます。第2戦のマウンドに上がると言われている大谷投手、一体何km 出すつもりなのでしょうか?

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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