達人からの教え(投手編)

試合でミスをしたり、目指すプレーができなかった時、どうしたら次につなげられるかを、冷静に分析したり自ら整理をすることは、小学生にとって普段の勉強以上に大変な作業の様です。楽しさだけを追及している内は気が付かなくても、次という試合(目標)に向かう際、同じことを繰り返す様な、数をこなすことが良いなのか、時間が掛かっても根本的に間違ってことを正すのかを考え始めた時点で、そのいずれも根気のいる作業に様変わりします。その結果、野球に対して重たい存在と感じる選手が少々現れても、なんら不思議な事ではありません。
小学校高学年ともなれば色々な言葉を覚え、また大人からの叱責に対しても防御策をいつのまにか身に着けてきます。グランドにいる大人は、彼らにとって親戚の次に親しい部類に入るでしょうから、つい最近知った言葉や表現を試しに使っているだけかもしれません。そんな立派な言い訳が完成できる分だけ、人間としての成長を感じる瞬間ではありますが、男としての経験や後悔の念から、アドバイスを送ったとしても、どれだけ彼らに届いているのかは判りません。でも、それを真摯に受け止められず、あとから色々なことに気が付いた時、アスリート人生としては、多分遅い年齢に達しているのが殆どなのだと思います。大抵の親子なんて、その繰り返しなんでしょうが…
そんな訳で、MLBで活躍するダルビッシュ有投手のプライベート映像より学んでみます。ストイックというか、こういう人が達人呼ばれる所以なのだと、素直に感じました。

この動画は、毎日でも繰り返し観てほしいところですが、それは土台無理な話なので、普段の生活から誰か参考になる人はいませんかね? コーチは、基本週末しか会えませんしね。
あっ、とっておきの見本がいるじゃないですか! お母さんですよ。
ほとんどの家庭では、お母さんが毎日食事を作り、掃除をし、洗濯をし、お風呂を入れる。もし、次の日に向けた準備の時間が足りなければ、寝る間も惜しまない…
毎日毎日同じことを続ける姿は、学校の宿題に塾の勉強、さらには自主練で掲げたノルマをこなす事へ億劫になりがちな彼らにとって、一番のお手本の様な気がします…

生涯、背中で語り続けたいと夢見る男親としては、星一徹のマネごとはできても、母親の存在には所詮敵いません。インタビューなどで、お母さんに対して感謝の意を述べる選手を多く見掛けますが、単なる偶然ではない気がします。その選手達が育った環境に、母子家庭という共通点はありませんでした。母親の姿をアスリートの達人と重ね合わせ、精進を続けた結果の様な気がします。

まぁ、拙の家は平日母子家庭なんですけどね。 お後が宜しい様で…

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