打率への拘り

先週末から、夏日を記録するほど気温が上昇し、グランド練習では熱中症に気をつける必要が出てきました。
これから、秋口に向けて連盟大会が2つ、それ以外に冠大会があり、さらに高学年は宮前区選抜(連合)選手として招集されるなど、野球シーズンも最盛期を迎えます。
試合数が増えてくれば、選手達の調子も上昇や下降時期というのが少なくともあり、選手達も投手では勝敗数と防御率、打者では打率を気にし始めます。
ここで詳しい数字を例に挙げることは避けますが、今期のチーム成績を集計すると、通算打率として0.400(4割)を超える打者が2名おりました。この打率を「高い」と評して良いのでしょうか? 個人的には、「低い」と思ってしまいます。拙の息子とこのことで話し合い、親子して再認識しました。まず、0.400を記録するためには、単純には5打数2安打が必要です。しかし、学童野球のレギュラー選手が1試合に立つ打席数は、平均して3回となります。ここで、四球を選ぶと、打数にはカウントされませんから、2打数で試合が完了してしまいます。そうすると、平均して1試合に1本だけ安打を打ち続ければ、2試合で0.400を達成は不可能なことではないのです。先日のジャピットカップでの個人結果を例に挙げながら、息子に対して、その説明をすると、「確かに3打数1安打で、そのヒットが点に結びつかなければ活躍したとは言えない」という感想が返ってきました。
いわゆる強豪チームのクリーンナップ(3〜5番打者)は、1試合2本は最低限、3打席(打数)で3本を記録して、「活躍しているな」と映ります。そうなると、「最近、打ててるな」という選手の打率は、0.600〜0.700がその目安ということになります。
夏の甲子園出場組の地区予選でも、活躍した高校野球選手の打率は0.600(6割)以上と紹介されているはずです。打率が上がった/下がった、と気にする小学生選手には、「平均して、どの位打てているのかな?」という瞬間的な気持ちの拠り所が必要なんだと思います。数字は、絶対ではありますし、ライバル同志で比較したがるのも理解します。でも、今記録している数字の変化(個人成績)に一喜一憂してほしくないと思います。野球は、点取り合戦です。平均打率よりも、ランナーが塁上にいるチャンスの場面で、緊張度が高まる公式戦で、ヒットを打つことで始めて「活躍した選手(頼れる打者)」と言ってもらえるでしょう…

ところで、学童野球を始めて2年目の選手は、傾向として5月G.W.位からヒット性の当たりが少しずつ打てる様になるみたいです。恐らく、昨年拙の息子がその一例だったのではと想像します。これまでの練習の成果や試合で(複数打席)の実体験を経て、タイミングの図り方を体得し、バットに少しずつ当たり、その打球がフェアゾーンに少しずつですが力強く飛んでいく様になります。彼らに対しては、「打率が上がっていく」ことに大人が後押しをして、今シーズンがおわる頃に、来季につながる自信をつけてもらいたいと願っております。

もし、3年目以上の高学年選手が「打率に拘る」のであれば、1つの試合で1本と言わず、2本以上のヒットを最低目標にして打って始めて「活躍した」となる様に、次なるハードルがあることに気が付いて欲しいですね。あっ、そこへの誘導は、我々大人の仕事になるのかな?

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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