エラーの判定

広島東洋カープの菊池涼介選手が、横浜DeNA戦でエラーを記録され、二塁手としての連続守備機会無失策記録が「569」でストップしてしまいました。記録はいつかは途切れるものと言われますが、「エラーの判定は厳しいのでは?」の異議を唱える声が続出していました。
動画を注視して(1分50秒辺り)戴きたいのですが、ほぼセカンドベースの横辺りで、ジャンピングスローを試みようとダッシュしながらグラブを差し出しますが、打球はグラブの土手に当たって前にこぼれてしまいます。この時すでに俊足の桑原は一塁ベースの手前まで迫っていますので、たとえ捕球できて完璧な送球があったとしても一塁でアウトにできたかはかなり微妙な打球に映りました。
ヒットかエラーかの判定は、公式記録員が行います。
エラーに関して、ここまで話題になったのにはもう1つ理由があります。それは、菊池選手にとって2019年9月16日の東京ヤクルト戦以来、2シーズンぶりのエラーだったのです。2020年シーズンは、503度の守備機会で無失策を記録し、二塁手として史上初の「守備率10割」の偉業を達成していました。また、8年連続のゴールデングラブ賞を受賞しています。

失策については、公認野球規則にこう書かれています…

【公認野球規則10.14】
次の場合には、失策を記録しない。
(b) 野手が普通に守備して、しかも好球を送ってもランナーをアウトにすることはできなかったと記録員が判断した場合には、野手が悪送球してもその野手には失策を記録しない。ただし、その悪送球によってそのランナーまたは他のいずれかのランナーが、送球が良くても進塁できたと思われる塁以上に進塁したときには、その野手には失策を記録する。
「注」野手が難球に対して非常に好守備をしたが、体勢が崩れたために悪送球をした場合には、送球がよければバッターまたはランナーをアウトにできたかもしれないと思われるときでも、その野手には失策を記録しない。ただし、本項後段のような状態になったときには失策を記録する。

プロ野球では、該当チームもしくは両チームが文書で異議を申し立て、そのリーグが映像を検証・確認を行い最終的な判断を下すため、後日記録を訂正するケースがあります。

学童野球の場合、個人の記録はスコアラー(記録員)とベンチスタッフの判断に委ねられますので、自分の子供が関係する場合は不利な記録が付く印象です…

ところで、今回の菊池選手のプレイは打球へ攻めていった結果です。同じエラーでも積極的に捕りに行った結果なら、大きな拍手をしてくれるはずです。

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