前回の予告通り、データをまとめてみました…
バントの重要性を呟く理由を、こちらの表で示しています。
(犠打数出典元:NPB 日本野球機構)
犠打数の多い選手の特徴として、守備技術で秀でた選手に贈られる三井ゴールデングラブ賞の受賞者ばかりであるという事です。
中には受賞していない選手が3名いるのですが、ゴールデングラブ賞自体が1972年に設立されているので、その前に引退された吉田義男氏は受賞対象ではありませんが、「牛若丸」と称され、華麗かつ堅実な守備で知られた達人でした。また、水口栄二氏と東出輝裕氏は1シーズン通して、1つのポジションを守った事がない、もしくは守備では更に上を行くライバルが君臨していたという背景がありますが、守備の名手である事に変わりはありません。
バントの成功は、ひとえに正確にボールを当てて(ミートして)転がす。そのために、バットにボールが当たった直後まで見届ける意識が必要になります。守備でもグローブやミットで捕球する時は、やはりギリギリまでボールを見ていると思います。
一見こじつけに感じるかもしれませんが、このデータが証明してくれました。
つまり、
バントが上手くなれば、守備も上手くなる
という事です。「試合で打てない選手には、まずバントから」という取り組みが殆どだと思います。確かに地味ですし、ヒットを打つための素振りを活かすプレイではありません。でもそこまで言い切るには理由があります。是非、一度バント練習での小学生選手達をピッチャー側からじっくり観察してみてください。構えは良くてもバットの芯(中心)ではなく、上や下にとズレて当たる選手程、その後に行った試合ではエラーが多いハズです。夏前の一日練習日に、守備との関係性を高学年選手へ説明をしたところ、貪欲な選手程バント練習への取り組み方に変化が起きました。どんなバントの構え方(スタンス)が良いのか、またボールをどこに転がすのかも大切ですが、まず最初はどんな形であれどれだけの確率でバットの芯(中心)に当てて衝撃を感じられるかに拘ってもらいたいと思います。
まぁ、拙の独り言なんですけどね…