バッターボックスでの掟

前回のルール説明会(打撃編)のおさらいです。
打者は、バッターズボックスの中から打つ必要があります。片足でもバッターボックスから踏み出して、打ってしまうとアウトになります。
ただし、バッターボックスのライン上なら問題ありません。また、バントやスクイズの時など、ボールに飛びつくようなケースがありますが、この場合は打った時が「打者が空中にいる」状態、つまり足が地面についていなければ問題ないと判定されます。したがって、バッターボックスの外の地面に足がついて打った場合は、打球がフェアかファウルに関係なく打者はアウトとなるわけです。
しかし、試合も後半となると、バッターボックスを示す白い線が薄く、一部分は完全に消滅状態に陥ります。プロ野球の様に、試合途中にグランド整備を行ってくれればよいですが、学童野球はそれがありません。バッターの足が出たか、出てないかは、正直判断に困るケースの一つになりそうです。

もしも、こんな事が↓起きてしまったら… (実際にプロの現場で起きた事なんです)

座学の時に、選手と一緒にこの動画を観ました。珍事と言ってしまえば、それまでなのですが、このプレーのために練習をして臨んだというところは見逃せません…
ただですね、バッタースボックスの外側の縁から、ホームベースの縁までの距離は15.24cm (A球ボール2個分)です。この様なケースが、万が一学童野球で起こってしまったとしても、バッターボックスから足がはみ出るのであれば、小学生の足のサイズでもホームベースを踏んで打ってしまう距離です。そこを一つの目安にすれば良いのだと考えます。
つい最近まで知らなかったのですが、本塁を踏んで打ったら違反という規則は、野球にはありません。子供の頃、これは「アウト」という扱いをしていたので、長年の思い込みだったのですが、実際にはソフトボールにだけ適用されるルールです。

次回は、スクイズが発生する場面でのルールについて、もう少し掘り下げてみます…

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