無くて七癖

本日のお題ですが、「なくて七癖、あって四十八癖」という表現もある通り、人には多かれ少なかれ、を持っているそうです。似た様な表現に「人に一癖」という言葉があります。人間には癖が多いものだが、とかく他人の癖は目につきやすく、自分の癖には案外自分で気づかない。だから、自分自身には他人以上の癖があると心得なければいけないという事です。
長い前置きとなりましたが、中学硬式野球ではピッチャーが変化球を投げる様になります。対戦経験が少ないピッチャーに対して、ストレートと変化球を投げる際にフォームに癖があるのか、バッターやコーチャー、ベンチの大人達は目を凝らして探しています。ピッチャー本人にとって、同じ様に投げているフォームには、どこかしらの癖というのが存在するそうで、良いピッチャーへの条件としてそれが判り難い事が求められます。
今回、元プロ野球選手の高木豊氏が、代表的な癖を生徒へ出題する形で表現してくれています。

拙も、中学硬式の球審をする機会を得てから、ストレートと変化球の違いをピッチャーのフォームから探す様になりました。特に1年生ピッチャーは、覚えたての変化球が指に引っ掛かり、ベースの上でバウンドし、キャッチャーが取れず、その度に拙の幼気な身体に直接向かってきたという経験を幾度もしたからです。この一瞬の気づきは、その後の衝撃に対する覚悟にも繋がります(笑)
2年生になると、制球力とキャッチャーの配球術が向上するので、多少安心できるのですが、バッターを仕留めに掛かる変化球へはどのピッチャーも力が入るのか、回を追うごとに癖となって大きく現れる事があります。
無意識の内に生じてしまった、ストレートと変化球を投げるフォームのに対しては、言葉で説明するよりも色々な方向からビデオ撮影をしてもらう事も必要かなと感じます。そこで提案ですが、OP戦に帯同してもらったお父さん達にお願いされてはいかがでしょうか? それを自分だけで見つけようとするのではなく、仲間やコーチと共に、バッター・コーチャー・キャッチャー目線でどう映るのかを聞いてみるのも良いと思います。他人の視点を知ると、いざ自分がバッターやランナーとしてフィールドになった際に、新たな強みとして必ず役立つ時が来ます。個人的な意見ではありますが、癖の発見も目を凝らすよりボーッと観た方が見つけやすいです。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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