身長173cmという小柄な体格ながら、見事なフルスイングを魅せてくれる、吉田正尚選手をご紹介します。
敦賀気比高校では1年の夏と、2年生の春に甲子園大会へ出場しています。
青山学院大学への進学後には、東都大学春季リーグ戦から1年生ながら4番打者として活躍します。2015年のプロ野球ドラフト会議で、オリックス・バファローズから1位で指名されました。
プロの世界でフルスイングができるというのは、才能という部分もあるのでしょうが、プロ入りするまでの間、とにかく振ろうと努力してきたからだと思います。2015年のドラフト上位選手の中には、巧みなバットコントロールを持ち合わせた打者もいます。彼らのヒットシーンを神業(かみわざ)とか、技ありと評するメディアがあります。そんな打撃に「巧打者への憧れを抱くのか」、それと相反して「強打者への道を進んでいくのか」と好みが分かれてしまうところです。主審をやっている試合で、バットにチョコんと合わせる技を持つ小学生を観ても、未だに上手いとは感じません。当てに行くことで振る選手よりも、しっかり振りに行くからこそボールを見極められる選手の方が、ついつい魅力を感じてしまいます。
今回は、吉田正尚選手の高校・大学・プロ入り(オープン戦)の映像をご紹介します。オープン戦の特集映像では、ボール球を振らされるシーンもあります。ボール球を見極める力は必要ですが、凡打でもすごくカッコ良く観えてしまうのは、バッターにとってはすごく大切なことの様な気がします。
今の選手達には、とにかく振ろうとして欲しいなと思います…