将来の夢2

先週末、久々に息子の授業参観に足を運び、廊下に掲げられている短歌(?)を目にしたのですが、空きスペースに小さく書かれた棒人間が野球をしている絵を目にして、改めて「野球が好きなんだな」と感じました(笑)
小学生生活も残り半年と実感したこの時期、プロ野球界ではドラフト会議が開催されます。今回、横浜DeNAに2位指名された熊原健人選手(仙台大)卒業文集(小学校)が、この会議の翌日にネット上で掲載された様です。誰が情報を提供したのかは判りませんが、少しでも有名になると過去のことがすぐに知れてしまう、ちょっと怖い時代ですけど、興味本位で読んでみました。熊原選手の文章は、小学生らしい表現が随所に垣間見れます。
イチロー選手が書いた作文(将来の夢)もご覧になってみてください

将来の夢

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「多分無理だけど…」というくだりで、なりたい仕事にプロ野球選手と掲げていますね。でも努力して、結果的に一番なりたい仕事に就けるわけですから、素晴らしいことです。この年齢になると、将来の夢が実はすごく遠いところにあると感じ始める時期なのかもしれません。確かに、ある方のブログ(←ココをクリック)を読んでしまうと、中学・高校生の野球競技人口の多さに驚かされます。全日本軟式野球連盟に登録しているチーム数が13,291チームあり、これとは別に硬式野球で頑張る選手達もいますので、1チーム20名いるとして計算すると、中学生全体で25万人強という数字は納得がいきます。高校生になっても60%が野球を続けているのだそうです。年齢を重ねるにしたがい、色々な理由で野球から離れる選手達がいると考えても、これからまだ見ぬライバルに勝ち抜く必要があるということです。ですが、今から6年後のことなんて、誰にも判りません。「首都東京に直下型地震が30年以内にxx%の確率で起こります」とメディアが書き立ててみても、具体的にそれがいつのなのか、優秀な学者でさえ予想ができないのですから、未来のことなど誰にも決められないのです。現時点で、同年代の野球仲間と自分の実力を比較する力は、彼ら自身も持ち合わせています。多感な時期に差し掛かれば、周囲の視線に敏感となり、時に身勝手な大人の評価に振り廻されることも、これから経験してきます。ですが、今の実力や評価がこのまま変わらず、未来へ進んで行くということは絶対にありません。
もし、夢を叶えたいと思うのなら、人よりも練習時間を作るとか、ボールに触れるといった、野球に接する時間をどれだけ作れるかという努力の累積が必要で、もっと練習がしたいのであれば、「新たなな時間を作る」必要があると思います。1日24時間という平等な条件で、勉強以外に、TVを観たりゲームに勤しみたいという誘惑や優先順位をどうやり繰りするかは、彼ら次第です。
親という立場、大人という立場で選手達を観た時、今は表に現れる自信がなくても良いと思います。学童野球を終えるときに、「卒業文集でどんな書き方をするのか」に、大人は全く期待していません。むしろ、これからどんなことを積み上げていけば夢に近づいていくのか、毎日考えてくれる様になればと思います。

「なれるといいです」と書いて、本当にプロ野球選手になってしまった、彼のプレーをご覧ください。

怪我なく、プロでの第一歩を踏めますように…

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