ランナーとの接触 6

気が付けばシリーズ化していましたが(笑)、様々なケースがあるため一纏めにできないことをご理解下さい。最後に、もう1つだけご紹介します。
野手が捕球しきれずに倒れている傍をランナーが通り過ぎる場合は、今度はそのランナーに走路を譲る必要があるということです。次の動画(2分1秒あたり)に注目して下さい。

まず、バックホームへの返球を受けたキャッチャーは、3塁へすかさず送球をしますが、サードの選手は、3塁ベースに滑り込んだ2塁ランナーと交錯する形となってしまいました。捕球体制に入っている野手滑り込んできたランナーとの接触は致し方ありませんが、問題はこの後のプレーです。サードの選手は、悪送球となったボールをキャッチできず、思わず倒れ込んでしまいます。ボールはレフトの方向に転がって行ったため、ランナーもすぐに立ち上がってホームへ向かおうとしますが、倒れたままでいるサードの選手の脚を引っ掛けてしまいます。この行為が意図的かどうかは、難しい判断です。しかし、この時の3塁塁審は、ボールの行方ではなく、両選手の様子をじっと観ていました。ランナーはスタートがもたつく間に、レフトからの返球でタイミング的にはアウトとなるのですが、主審はすかさず3塁塁審の「走塁妨害」を適用しました。

走塁妨害でサヨナラ勝ちで勝負が決するのは、MLBワールドシリース初の出来事だそうです…

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