フィルダースチョイス

楽天vs.オリックス戦(11回戦)の延長11回裏、オリックス1点リードで迎えた2アウト満塁の場面でフィルダースチョイス(野選:野手選択)が起き、楽天が同点に追いつきました。この時の打球はショートゴロ、しかもカウント3ボール2ストライクの場面(2分31秒あたり)です。
フィルダースチョイスとは、チームの勝利を優先した先行走者のアウトをとろうとした結果、「ランナーがセーフとなり、バッターランナーもアウトにはならないプレー」を意味します。

ショートの安達選手は、セカンドの小島選手へスローイングではなくトスを試みましたが、ランナーの方が先に2塁ベースへ到達しました。
2アウト満塁でカウント3-2ですから、ピッチャーが投げたと同時に、塁上のランナー3人はスタートを切りますよね?
さて、こういった場面で自分達ならどちらのプレーを選択するのでしょうか?ショートとセカンドを守ったつもりで考えてみてください。

1. 安達選手と一緒でセカンドへ投げる、セカンドもベースカバーに入る
2. 迷わずファーストへ投げる

1の場合、ボールを捕ったら近いベースというプレーですが、セカンドを守る野手も事前準備が求められますから、2人の間でコミュニケーションが必要です。
2の場合、ファーストへ悪送球をしたら、2塁ランナーも生還してサヨナラ負けの可能性があります。
さぁ、何を考えながら打球を待ちますか?どんな事前準備が必要でしょうか?自分の守備位置、バッターランナーと1塁走者の足など、盛り沢山です。選手間同士の野球談義の1つに加えてください。確かに緊張する場面ですが、だからこそ声を使ったコミュニケーションで気持ちも少し和むと思います。

さて、このプレーは野手によるエラーの扱いになると思われがちですが、原則として投手の責任扱いになります。つまり、フィルダースチョイスはエラーでなく、自責点の対象となります。

今週末、フォルコンズは千葉で合宿です。普段中々できない細かな練習を沢山こなして、1日でも長い秋季大会にしてもらいたいと思います。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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