親の背中と言葉

読売ジャイアンツの鈴木尚広選手は、歳頃から父の教えで野球を始めます。野球のセンスは人並みだったそうですが、小学生の時から足は速かった様です。中学では陸上部に中距離選手として所属し、この頃毎日30km近く走ったそうです。福島県立相馬高校では、野球部に入り遊撃手控え投手を務めますが、甲子園進出はなく目立った活躍もありませんでした。しかし、俊足を買われ、1996年のドラフト位でジャイアンツに指名されます。入団当時は、右打ちの内野手でした。怪我をしやすい体質だったこともあり、しばらく二軍暮らしが続くきますが、その後両打ちを経て左打ちの外野手に転向し、現在に至ります。
オフシーズンには、年俸の半額近い費用で個人トレーナーと契約して食生活も変え、当時の高田2軍監督・緒方耕一守備走塁コーチなどの下で走塁技術を磨きました。ベースランニングは13秒3を記録しています。彼のアスリートとしての布石を描いた動画が、こちらです。

彼の実家は、「すずや」という精肉店と焼肉店を兼ねた店を経営しています。お店の跡を継いでほしいという思いもありながら、息子をアスリートとして育てあげたと映りました。彼が落ち込んで電話を掛けてきた時に、感じた母の思いと息子に返した言葉が印象的です。

親は半分泣きたいんだけど
私が泣いてもしょうがない
大丈夫、苦しみがあったら次は幸せが包んだ
苦しみがあるってことは、幸せに行くための準備なんだ

やはり、母の言葉が彼の成長を後押ししました。しかし、父親の仕事振り(背中)を目の当たりにしてきた鈴木選手は、母だけでなく父への思いもしっかり持ち続けています。

僕にとっては手の届かない存在
今でもそうですけど、お父さんは一番であってほしい
手の届くような存在と感じる時は寂しい
いつまでも、人間として、野球を教えてくれた親としても一番であってほしい

さて、この動画でもう一つ、気がついたことがあります。それは、試合に臨む準備向上心です。
鈴木選手は、どうしたらパフォーマンスをもっと高められるか考え続けています。昨シーズンのオフ、元スピードスケートの清水選手に教えを請うたという記事を読みましたが、これもプロの姿勢だと感じました。学童野球に携わる子供達は、一度はプロ野球選手になることを夢見ます。今の時点で、誰ががプロになれるのかは全く判りません。しかし、平日の自主練やグランド練習が、学校の宿題の様に「やらされている」とか「練習を作業の一つ」と同じと捉えている瞬間が映ります。これからさらに努力が必要な、険しい道程が待っていることはまだ十分理解できない年頃ですが、この小学生の時からでも鈴木選手様な姿勢を真似ることはできます。なんというか、プロに成りきってしまうことだけなら、誰でもできると思うのです。せっかくやり続けているのですから、どうしたら速いボールがなげられるか、どうしたら遠くへ速い打球を打ち返せるのか、一つ一つの練習と技術に追求を始めてほしいと思います。
つい先日、同級生の選手を持つ近隣強豪チームの父と話す機会があったのですが、親としては真剣に打ち込む我が子を見守り、大人も頑張る姿を見せ続けることなんだと改めて感じさせてもらいました。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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