学童野球では不思議なことが起こります。1試合平均で3打席廻ってくる打撃において、「できる選手」が毎試合必ずヒットを2本打ってくれるわけではありません。でも、「まだまだの選手」が1本打ってくれることがあります。一方、守備でも「まだまだの選手」がフライやライナーを立て続けに好補することもあれば、「できる選手」が大事な場面でまさかのエラーを連発してしまうことがあるのです。
「まだまだの選手」の実力底上げがこの時期の課題と聞きます。拙が1コーチとして練習に参加していると、今のチームにどんな選手が求められているのか、何となく判ってきます。それは、「できる選手」というよりも、「やってくれる選手」を1人でも増やすことなのかなと感じます。
「やってくれる選手」とは、打撃なら不利なカウントでも何が何でもボールに当てようとする選手、守備なら多少のエラーをしてでもボールに喰らい付く選手だと思います。最終的に「できる選手」を1人でも増やすことが理想ですが、試合ができない僅か2ヶ月間、更に土日だけでは時間が足りないと感じるのです。
「やってくれる選手」かどうかの判断基準は、練習への姿勢や態度で見えてきます。グランドに立つ大人達は、塁の狙い方、ボールの追い方をよ〜く観ています。
チームの練習日を楽しみにしていますか?
何を楽しみにしてくるのかは、選手ぞれぞれです。試合ができない時期なので、練習自体が退屈に、またつまらなく感じるかもしれません。できることなら、練習を通じて変化する自分に気付き、その変化に快感を求めてくれれば。その瞬間は辛いと感じる基本練習でも、「やってくれる選手」は数をこなした分だけ、「できる選手」へ近づくと思います。
最後に、「できる選手」に羨望の眼差しが注がれますが、彼らの努力はもっと評価してあげてほしいのです。センスという言葉で片付けてしまうことが多いですが、ある時期から「できる選手」と言われ、その評価が長く背景にはやり続ける(頑張り続ける)頑張りや挑戦があるからなんですね。
まぁ、拙の独り言なんですけどね…