学童野球において、対戦相手に負ける典型的なパターンは、自滅だと考えます。野球は点取り合戦ですから、失点をしなければ負けないわけです。そこで、チーム作りとして守備力向上を目指すところから始めます。それでも、格上のチームに全く歯が立たない試合もありますが、フォルコンズだけに限って言えば、年間に数えるほどにまで減っています。チームを率いるベンチスタッフや、固唾を呑んで試合を見守るコーチ達も、「普段の練習でしてないことを、試合ではできるわけがない」と充分に理解しながら、普段の練習に打ち込んでいるのです。
ですが、選手達はいざ試合となると…
「相手打者が打ちそうだから、もっと速いボールを投げなきゃ」
「相手投手のボールが速いから、もっと鋭くスイングをしなきゃ」
と普段以上の自分を出そうと無理をしてしまいます。
まず、こうなってしまうと力んでしまいます。
加えて、「~しなきゃ」という精神状態は、集中力が落ちているサインですね。
今回のテーマである、「実力を発揮する」というのは、持ってる力を出すことなのです。持ってない力を出すことは、実力発揮ではありません。
ここで、比較対象を例に挙げてみます。格下のチームと試合をした時、何もしてないのに相手が勝手にミスをしてくれることってありますよね?
この時の相手チームは、確実に無理をしているから、ミスが増えていると考えてみてください。選手達にとってみれば、単純に下手だからとか、試合経験が少ないからと感じるだけなのかもしれません。自分の精神状態をよい方向に導く目的として、自分達から観てどう相手が映るかを、共有したり話し合った方がよさそうです。
では、「実力を発揮する」ために何をすればいいか?それは、できることをするだけです。そのためには、練習の場で様々なチャレンジしてほしいですね。あまり自信がなくても、試合形式の練習や実際の試合に出ることがあれば、まず自分のできることに集中して、1つ1つのプレーを大事にするだけです。そうすれば、その時の実力を最大限発揮できるようになると考えます。
もし、「できることを指折り数えたら少ないな」と実感するのであれば、2月まで「できること」を増やして行きましょう!