グラブにも目がある?

先週末、6年生の1人がグランド練習前に壁当てをしていまして、思わずジ~ッと観ておりました。
すごく運動神経の発達した選手なので、ヘンな跳ね返りにも本能的に捌いてしまいます。この光景を観てちょっと気になったことがあり、YouTubeで画像検索をしていたら、こんな動画に出会いました。

6年生の彼は、堂林選手(背番号7)のような捕り方をしています。具体的には、ボールの行方を見て、ボールが来るであろう場所を予測して、あとは微調整しながらパッとグラブを出すカンジ、と書けば伝わりますでしょうか(汗)
ここで、先日もご紹介した菊池選手(背番号33)が登場するのですが、彼はどのように捌いているのか…(1分30秒後位です)
菊池選手の場合、壁にボールを投げたら、すぐにグラブを地面に着けています。

バッティングでこんな事を言う選手がいます。「脚にも目があるという感覚でボールを観る」という表現です。
そこから連想すると、菊池選手はグラブに目がある感覚なんじゃないかと思います。グラブにジーッとボールを見せてあげるカンジです。
素人の拙でも、菊池選手と堂林選手の股の間から見えるグラブの登場時間に違いがあることは判ります。圧倒的に菊池選手の方が長いのです。グランド練習では、低く構えてその高さを保ったまま捕球する事を、低学年から徹底しているところです。30年前に比べると、気軽に壁当てができる場所は減りましたが、この動画を参考に動きをマネてもらえたらなと思います。

拙がスキーを教えている時もそうでした。小学生までは「モノマネ世代」、中学生以降は「イメージ世代」に分類され、インストラクター時代はその辺を考慮して指導する必要性を学びました。子供への指導が難しいと言われているのは、この辺の認知度がまだ低いような気がします。このアプローチは、実はどのスポーツでも共通していて、特に小学生(学童)世代へは、言葉を使った説明よりも実演している姿の方がより強く印象に残るそうです。彼らは、何か新しいことを習得する時、視覚で得た情報を基に体が動かそうとするのです。投げ方を例にとると、野球を始めたばかりの選手に共通することとして、キャッチボールを一番多くした相手に似るという傾向があります。

さて、この壁当ての捕球動作を、息子と向かい合わせになった状態でやってみると、すぐに脚はピクピクしてきます。最初から張り切ってしまうと、心地よい(?)筋肉痛に見舞われます…

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