順位の壁

フォルコンズは、宮前区から21チームが参加した秋季大会連盟大会において、6位まで上り詰めましたが、「4位、5位の突破」は叶いませんでした。リーグ戦から5位決定戦を通して、今回「3勝3敗1分」という結果を残してくれました。先日、過去数試合分のスコアを集計したところ、3月中旬から始まった公式戦は、通算でも勝率5割には達していないことを確認しました。トーナメント戦が多い各大会では、2回戦まで駒を進め、そこで敗退した時点でようやく1勝1敗となります。「勝ったり負けたりの勝率5割」と掲げてみるところまでは簡単でしたが、その勝率を残すことが、いかに大変なことかがよく判りました。

さてこの数日、スポーツ界で話題を独占しているのは、「2014全米オープンテニス」での錦織圭選手ですよね?グランドスラム初優勝まで、あと1つに迫りました。なぜ、大きな話題になっているのか?それは、日本人選手としてベスト4に進出した時点で「92年振り」と言われた程、厚く高い壁を突破したことに誰もが興奮を覚えたからだと思います。現在、世界ランキング11位である錦織選手ですが、続く「準決勝戦」では同ランキング1位の選手に勝利し、見事「10位の壁」を打ち破り、決勝進出を果たしました。
さて、錦織選手のコーチが今年からマイケル・チャン氏に替わったというのを、今回のフィーバーを通じて、初めて知りました。チャン氏は、男子テニス選手としては身長175㎝の小柄な身体であったにも関わらず、全仏オープンで史上最年少の優勝を飾り、世界ランキング2位まで上り詰めた名プレーヤーです。そのチャン氏と錦織選手が、師弟関係を結ぶ前に対談した貴重な動画があります。チャン氏が錦織選手に対して、足りないと感じている点にご注目ください。

今回、チャンコーチの指導ぶりを調べてみると、非常に厳しいコーチングであることがみえてきます。「壁」を破るために、「これまでよりも、厳しい練習が必要」という点は、テニスが野球とは異なる個人競技であっても、対象の選手が今どの実力に達していようが、やはり同じなんだと感じました。ただし、その厳しい練習を常に間近で見ていない人達からすれば、様々な感想や戸惑いを抱くはずです。では、何がどう厳しい練習に映るのでしょうか?単純な話、これまでの練習内容との比較で判断しているだけです。出場する試合が、「練習の成果をお披露目する場ではなく、選りすぐりが集まって最終順位を決める場(コンクール)」であるすると、そこまでに求められる取り組みとは何なのか?錦織選手のお父さんも、チャンコーチの練習内容に最初は戸惑いつつも、すぐに考え方を改めます。

【記事元】”錦織圭、トップ10入りの秘訣は「M・チャン式ドリル練習」
その二人三脚は、始まりから苛烈を極めていたと、父・清志さんは述懐する。コーチ就任が決まると、さっそく錦織はチャンの地元カリフォルニアで2週間、付きっきりの指導を受けた。しかもその内容は、オフシーズンの肩慣らし……という生易しい類(たぐい)のものではない。鬼の形相で檄(げき)を飛ばす元世界ランキング2位との練習は、それこそ「特訓」の言葉が相応しい緊張感に満ちていたという。しかも、妥協を許さぬチャンは、コート内に枯葉が落ちれば神経質に拾い上げ、飛び散ったボールのフェルトがコートを覆うと、自ら用具を手にして清掃にあたった。その張りつめた空気の前では、父親ですら、声をかけるのが憚(はばか)られた。
「この時期に、こんなに追い込んで、身体は大丈夫だろうか?」
清志さんはそんな不安を抱いたが、同時に、「ここから先には、これほどまでしなければ行けないのか……」との想いに胸を突かれた。何より、その厳しさに錦織がついていくのは、彼がトップ10を渇望し、また、チャンの指摘の正しさを確信したからでもあるだろう。

実は、錦織選手を支え、指導する大事なコーチが、チャン氏以外にもう1人存在します。
チャンを迎えた新コーチ体制について、松岡修造氏が1つ大事なことをコメントしていますので、こちらも少しご紹介します。

【記事元】”マイケル・チャンと松岡修造が語る、錦織圭の未来
11歳から錦織を見守ってきた松岡修造氏は、錦織とチャンとダンテ・ボッティーニ、この3人だからこそうまくバランスがとれており、このチームを継続していくべきだと主張する。「マイケルは、相当口うるさい。正直、圭とマイケルの性格はあまり合っていないと思う。ただ、圭には経験にもとづいた説得力のあるマイケルのアドバイスが必要。一方、ダンテのようなイージーゴーイング(楽観的なタイプ)が、圭は大好き。だからダンテもいないとダメ。ダンテとマイケル、ふたりのコーチの指導がうまくミックスできているので、最高のチームになっている気がします」

秋季大会中のベンチスタッフは2人体制で臨みましたが、なんか「チャンとダンテ」の様に映るのは気のせいでしょうか? 傍で観ていても、バランスのとれた「良いコンビ」だと思います。

まぁ、拙の独り言なんですけどね…

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