華麗なバント

今回は、千葉ロッテの伊志嶺 翔大選手を取り上げます。
伊志嶺という名から想像される通り、沖縄県宮古島市に産まれ、小学1年よりスポーツ少年団を通じて野球を始めます。2年生の時、当時宮古島キャンプに来ていたオリックスの野球教室に参加し、イチロー選手からサインを貰ったことで、プロ野球選手になりたいという思いが強くなったそうです。中学時代は、軟式野球部で主に投手を務め、内野手と外野手も経験しますが、高校で陸上部の顧問をしていた父親からの指導を受け、陸上でも素質を開花させ、県大会の200mで優勝した実績もあります。高校進学時は、悩んだ末に野球選手の道を選び、沖縄尚学高に推薦入学します。在籍時に選抜と夏の大会で甲子園に出場しますが、共に1打席のみの経験で終わり、3年生の時は県大会で敗退してしまいます。進学した東海大学2年生の頃から、プロ入りを意識始め、4年生の時に出場した全日本大学野球選手権大会では15打数9安打、世界大学野球選手権大会でも24打数11安打の成績を残したことで、プロのスカウトから「足はプロでもトップクラス」「大学ではナンバーワンの野手」との評価を受ける選手までに成長を遂げます。その評価通り、2010年秋のドラフト会議では、千葉ロッテとオリックスの2球団が1位指名し、抽選の結果ロッテが交渉権を獲得し、現在に至ります。
入団1年目から一軍に帯同し、その年の新人としては唯一、規定打席に到達しただけでなく、新人としては2001年の阪神の赤星選手以来10年ぶりの30盗塁を達成します。翌年は、2年目のジンクスを味わいますが、その後主に左投手が先発の時にスタメンで出場したり、守備固めなどで活躍中です。

脚のある選手と言うこともあり、動画はセーフティーバントのシーンのみですが、スロー再生する箇所(0分25秒後あたり)に注目してください。

フォルコンズも、送りバントやスクイズを場面場面で行う様になりました。
グランドで選手達の練習を手伝いながら、常々言っていることがあります。バッティングもそうですが、ボールがバットに当たったことを最後まで見届けることが大事です。早く目を切ってしまうのもありますが、「ボールを観る」ということを、まだ誤解している選手が多いです。しかし、この動画を観ると、見届けることの大事さがよ~く判ります。

さぁ、今週末の天気も、絶好の野球日和となりそうです…

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