これまでキャッチボールの奥義と題した内容を何度か呟いてきました。
キャッチボールの奥義9
さて、バリー・ボンズという選手をご存知でしょうか?
MLB歴代1位記録となる通算762本塁打、シーズン73本塁打、長打率0.863、出塁率0.609、盗塁514と史上唯一の500本塁打500盗塁以上を達成した、偉大な選手である彼が現役時代に、日本の番組でバッティング理論について語った動画があります。
是非、3分46秒辺りからのコメントに注目してみてください。
それにしても、彼の発言には驚かされました。
「グローブかバットかの違いだけですよ。キャッチボールと同じです。」
グローブかバットかの違いだけと言い切るところも凄いのですが、しっかり捕れれば、しっかり打てる様になるという事です。つまり、打てる選手になりたければ、素振りだけでなく、キャッチボールでの捕球を疎かにするなという事です。ボンズ氏が伝えたい技術とは、バッティングにおける精度向上であって、素振りなどで得られる強さ(スイングスピード)ではないという事ですね。
先日も、バントが上手くなれば守備技術の向上に繋がると呟きましたが、
バントの重要性
この意見を「強引なこじつけ」で受け流すかどうかはお任せするとして、どれか1つでも真剣に取り組んだ選手が他のプレイでも突然上達していく理由が、実はこういう事の相互作用なのではと考えさせられます。野球を始める時点での技量は一緒なのに、センスがあると言われる選手が出現する特徴は、練習への取り組みが好奇心旺盛で貪欲である事、何しろ彼らなりの実験を常に繰り返しています。これが取り組む理由をあまり理解せずに、目的も持たずに練習に参加している選手との一番の差かなと感じます。野球って、取り組まなければならない練習が沢山あります。全体練習では、技術だけでなく、サインやフォーメーション、状況変化によって次のプレイを選択する判断力など養うために、相当な数をこなす必要があります。それとは別に、個々の技術向上が求められますから、大変な訳です。全体練習ができない平日に取り組むであろう個人練習を、継続する事の大切さを伝える際に取り組んだ事への成果が広がる事を添えれば、ヤル気も向上すると想像します。彼らだって、早く上達して試合で活躍したいのですから。
まぁ、拙の独り言なんですけどね…