グラブを投げる1

グラブにボールが挟まったために、ボールを送球できなくなった場合、どの様なアクションを取りますか?グラブを持ったまま1塁へ走りますか?それとも?
今年の高校野球夏の県予選で、この様なプレイが起こりました。

必死にグラブをファーストに投げるも、バッターランナーの方が一瞬早く、セーフと判定されました。
ボールが入ったグラブを投げるという行為ですが、ルール上どの様に説明されているのでしょうか?

【公認野球規則本規則における用語の定義A〜D 『15CATCH「キャッチ」(捕球)』】(旧2.15)
(a)野手が、インフライトの打球、投球または送球を、手またはグラブでしっかりと受け止め、かつそれを確実につかむ行為であって、帽子、プロテクター、あるいはユニフォームのポケットまたは他の部分で受け止めた場合は、捕球とはならない。

ボールが入ったグラブ(ミット)を投げる事は許されています。それを野手のグラブ(ミット)または素手で掴む事で、捕球とみなされます。ですが、股の間、脇の下、お腹など手以外で受け止めた場合は、捕球にはなりません。

ファーストを守る野手もミットをはめているので、ボールではなくグラブが飛んできたら、思わず胸で受け止めてしまうと思います。その場合は捕球とみなされません。

しかし、メジャーリーガーともなると流石のプレイを観せてくれます。自らのミットを外して、飛んできたグラブを手でしっかり受け止めています。

ボールもグラブもしっかり掴む行為が必要になります。
1塁塁審も、どの様に捕球したかをしっかり確認してから判定しています。角度的に観えない場合でも、廻り込んでいるところは見習いたいですね。

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